ひと夏の命ではあるが

ベランダにセミが落ちている

低層階、川の近く。土も多いし木も多いからセミがよく鳴いている。薄々去年あたりから思っていたけど、ベランダで短い一生を終える奴が、必然的に多い。朝の洗濯物タイムに、ハンガーを目一杯持って外にでた瞬間、ひっくり返った彼らと目が合う。

あしが閉じてると、死んでるらしいよ。

あれ？逆じゃなかったっけ、それ。

セミ爆弾に恐る時間も、テレワークのおかげで夫がいるのでちょっと軽減。申し訳ないが人が通らない方の隙間からそっとつまんで下に落とす。土の上だから、かえって行けるだろうと思いながら。

効きすぎなクーラーに文句を言いながら仕事をして、洗濯物を取り込むために夕方ベランダに出る。

ん？

また落ちてる・・・。

ベランダにおける遭遇率と虫の鳴き声にほんのり秋を感じながら、暗くてあしが閉じてるか開いてるかわからないので、処分は明日することを決心した。