一瞬のお疲れ様
22時、山手線の某駅構内
久々に残業をして、会社のある駅ではご飯を食べたくなくて寄り道。お腹は満たされたけど、疲れた。乗り換えのために混雑する駅構内を歩く。
電車がいくつも出ている駅の構内はスクランブル交差点みたいだ。わたしは前に進みたいのに、右から左から斜め前から人がやってくる。お互いのスピードと方向を察知しながら空気を読みつつ歩かないとすぐにぶつかる。
大体この時間は、疲れ果ててるか酔っ払ってるかのどちらかで、あまりまわりを見ない人が多い。こちらばかりが気を使う感じ。歩きにくいから嫌い。
なんて思いながら、右からやってくるサラリーマンのために速度を緩める。あちらも同じくスピードを緩めてお互いに譲り合う形になって目が合う。ふたりで軽く会釈をして、先に行かせてもらう。
お、あなたも仲間ですね
と、思いながら見知らぬ人との一瞬のお疲れ様を交わす。この瞬間が結構好きなのだ。
細かすぎて伝わらない、都会のお気に入り。
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