12. 道を聞かれやすい人の特徴
私は人によく道を聞かれます。
外に出ているとそんな出来事に遭遇する事は皆様も多々あると思うのですが
【道を聞かれやすい人の特徴】を
ネットで調べてみました。
さて、これを私に当てはめてみよう。
①女性
→性別上は女性である
②清潔感がある
→毎日お風呂には入っている
③無難な服装をしている
→行きつけはUNIQLO
④優しそう
→ヘラヘラしている
⑤時間に余裕がありそう
→ヘラヘラしてるだけで暇である
⑥賢そう
→これはない
⑦土地勘がありそう
→そんなつもりはない
⑧温かいオーラがある
→いつもヘラヘラしている
あれ?ヘラヘラしていることを露呈しているだけになってやしないか…
気を取り直して。
⑥賢そう⑦土地勘がありそう以外はなんとか当てはまる結果となりました。
結論:ヘラヘラしてるから道をよく聞かれる。のか…?
1人で京都旅行をしていた時。泊まったホテルの前がバス停でした。目的地を決めず最初に来たバスに乗ってどこかに行ってみよーツアーを絶賛開催中の最中。
バス停で立ってたら、女性が話しかけてきました。
『〇〇駅に行くバスは来ますか?』
『あーどうなんでしょうねー、私も初めてなので』
と言いながら、バス停の看板を一緒に見る事に。
『ごめんなさいね』
『いえいえー、あ、〇〇駅●番のバスに乗れば着くみたいですよー、10分後には来ますね』
聞けば女性もひとり旅だそうで、お互い昨日行った場所の話で盛り上がりまして。丁寧にお礼を言っていただき、私は来たバスに乗り込みました。
バスから景色を眺めていると、遠くにそびえ立つかっこいい建物が見えてきました。
あそこに行きたいなぁ
バスは十字の交差点に差し掛かり、右に行けばかっこいい建物の方向へ。真っ直ぐか左に行けば恐らくかっこいい建物から離れてしまう…私は右にバスが向かうように念力を送るのです。
私の念力でバスは右に曲がりました。
向かった先にあったは東寺。
この場で初めて写経体験をし、写経を趣味とするきっかけになりました。姉は師範を持つ書道の腕前、しかし私は小学校の6年間しか書道を習っておらず(自分の意思で辞めた)美しい文字が書けないことは私のコンプレックスのひとつなのですよ。写経を始めてそのコンプレックスを少しでも払拭したかったのかもしれません。
駄菓子菓子
写経を始めて知ったこと。文字を美しく書くことよりももっと奥深い、書く瞑想とも言うべきでしょうか。書いた後の爽快感にハマりただ黙々と文字を書き続けています。そういえば、高校時代は書道部でした(幽霊部員)。顧問の先生はクセが強いっ先生で口癖は『墨の中に宇宙を見ろ』…今は墨などすらず、ぺんてる筆〈極細〉がお気に入りです。
え……
そうそう、私が人によく道を聞かれる話でした。
てへぺろ。(使ってみたかった)
私は昔坂の多い町に住んでいました。家は坂の上にあり、駅へ向かうには坂を下らなくてはなりません。その頃自転車通勤していたので、朝はほぼ自転車を漕ぐことなく駅に着きます。そのかわり帰りは、自転車を押してただただ山登りをしなくてはならず、おかげさまで足腰の強さには自信があります。
ある日駅に向かう最後の坂を下っている最中、向こうから老夫婦が歩いて来るのを確認しました。
最後のなだらかな下り坂、私は出来る限り老夫婦とは距離を取り、いつもより気持ちスピードを落として老夫婦とすれ違おうとしたその瞬間。
『すみませーーーん』
おじいさんが手を挙げて私を呼び止めました。
え?私?
自転車の急ブレーキはとても危険です。坂の多い町で育った私は心得ております。急に止まらないよう、何度もブレーキをかけながら徐々に減速するのですが…
その間もおじいさんは
『あー!すみませーん』
おばあさんも
『行かないでぇーーー』
とまで叫んでいるのです。
何があったの、老夫婦。
呼び止められたのはわかっているよ!直ぐには止まれないのよ、この坂は!ちょっと待っておくんなまし!
老夫婦から50m以上先で、私はやっと自転車を止めました。
『どーしたんですかー?』
大声で聞いてみます。
『道に迷いましたー!』
周りに目をやると、ちらほら歩いている人を見かけます。
何故自転車の私を呼び止めたの?
老夫婦!?
そんなことはどうでもいい!
老夫婦に選ばれしラディは使命感に溢れ、老夫婦の元へ自転車押して引き返し、手書きの地図を書いて道案内をしました。
自転車に乗っていてもヘラヘラしてる事がバレたのでしょうか…
だとしたら私のヘラヘラ加減は相当なものです。
ここで思い出そう
【道を聞かれやすい人の特徴】
⑦土地勘がありそう
だから呼び止められたのか?だとしたら、老夫婦の動体視力に感服です。
あ、自転車に乗っていたから地元の人だと思ったのか!そうだ、そうだ。
そう言えば、京都で出会った女性も私が地元の人だと思ってくれたらしいです。私は前日半休を取り京都に向かった為、その頃通勤に使っていたロンシャンのトートバッグしか持っていませんでした。旅行者と言うより、地元の京都人に見えたのでしょう。暇そうにバスを待っていたしね。
というわけで、そんなつもりのなかった⑦土地勘がありそうはクリア!
友人を訪ねてひとりオーストラリアへ向かったことがあります。
ゴールドコーストのサーファーズパラダイスのオープンカフェ。私はその頃ハマっていた奥田英朗の小説を読みながら友人が仕事終わるのを待っていました。恐らくニヤニヤしながら読んではいたはずです。
するとアジア人が英語で話しかけてきました。
『〇〇ホテルはどこ?』
そのホテルはたまたま私が泊まっていたホテル。
駄菓子菓子
私の英語は中学レベルで止まっています。身振り手振りと、私が持っていたホテルの地図付パンフレットを彼らにあげました。
周りを見たら、アジア人は他にもいるし現地住民ぽい人たちなんてわんさかいます。何故私なんだろう…
ここで思い出そう
【道を聞かれやすい人の特徴】
⑥賢そう
周りで(ニヤニヤしながら)小説を読んでいたのは確かに私だけでした…小説を読んでいるだけで賢そうと印象付ける浅はかな思い込みは私だけではなく万国共通なのか?
というわけで、これはないと思っていたが⑥賢そうは(ギリギリ)クリア!
【道を聞かれやすい人の特徴】
①〜⑧コンプリート!
私は【道を聞かれやすい人の特徴】を全て兼ね備えている人物ということに相成りました。
結論:女性で毎日お風呂に入ってUNIQLO着て、ヘラヘラしながら自転車に乗るか、ニヤニヤしながら小説を読んでいれば人に道を聞かれやすくなる。
ほんまにコレ…