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vol.11 人がなにかを「語る」とき 《新婚妻、放浪の旅に出る。》

ところで、なにかを「物語る」とき、人は自分が見たいものだけを語るように出来ていると思います。
記憶なんてものは、後から再編集されたり書き換えられたりするものです。
常に「今」からしか記憶を語ることはできないので、瞬間瞬間、過去に関する記憶は変わっていきます。
私が書いているこのシリーズも同じです。
「今」の私にとって都合のいい物語に変わっているはずです。
だから事実とはだいぶ異なっているはずです。いや、絶対的な「事実」なんてものはないのでしょうね、たぶん。

だから、今さらですが、小説を読むような気持ちで、このシリーズを読んでいただけると面白いのではないかと思います。

人は皆それぞれ、見たいものだけを見て生きていると思います。
そういう意味では、いつも誰しもが、自分の小説を編みながら生きている。
無限の可能性がある物語の世界を泳ぎながら、どんな時も自分で舵をとっている。
どんな時も。

💫🛸ほよよ〜🛸💫