陽一編第7話「ブリーフ卒業式」
陽一「父さん!母さん!13年もの間、ありがとう!」
栄助「いましばらくの間!お世話になります!」
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幹太「春から2年生になる僕たちは!」
裕大「この日を最後に!」
豪「白いブリーフを!」
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唱和「卒業します!」
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ステージに上がり
ブリーフを脱ぐ幹太
色とりどりのトランクス
色とりどりのボクサーブリーフ
幹太(ボクサーなのは決めている)
好みのを探す
幹太(あ、これいいな)
幹太の母と父が見守る
選んだボクサーブリーフを保護者席に向かって掲げる
幹太の母が幹太の嗜好を知る
幹太の母(わかったわ?そういうのが好きなのね…)
ステージの上でそのボクサーを穿いた幹太
校長の方へ歩く
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礼を合わせる校長と幹太
教頭が少しだけ遅れてから礼をする
校長「賞状、あなたは世の中を支える至高の美の本質として、一年間を生き抜きました…。その栄光をたたえます―――」
ボクサーブリーフ姿の幹太が脱いだ白ブリーフと賞状を手に構え
両親を目で探す
幹太の両親が起立する
目が合う
幹太の母「まあ…」
深く、礼をする幹太
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更衣室
豪「最高の一年も終わりか~~~」
真新しい下着の上に学生服をまとう1年生たち
春「僕らこれからどうなるんだろう」
道郎「どうなるかじゃなくどうするかだよ」
道郎が笑顔で言った
春「道郎っ」
道郎の腕に抱き着く春
栄助「どこかで集まりたいなあ」
豪「お、いいなそれ」
春「ごめん、今日は道郎の家なんだ」
栄助「え、まさかもう…」
春「本番は夏まで我慢!」
栄助「うん」
栄助(4月から…中学2年生…)
置いてあるブリーフに自分の名前が書いてある
手に取る栄助
栄助が白いブリーフを見てる
栄助(今までありがとう)
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豪が感化された
豪(ありがとう)
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春(ありがとう)
道郎(ありがとう)
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幹太(ありがとう)
琥珀(ありがとう)
柚留(ありがとう)
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礼(ありがとう)
涙目の裕大(ありがとう)
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陽一(ありがとう)
翼(ありがとう)
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豪「…貴誉どうしてるかな」
栄助「俺と陽一、この前ばったり会ったぜ?」
陽一「あっちでも、今頃…」
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▲▲中
振り返る貴誉「似合うか?」
涙目のクラスメイト達が目線を下ろして
ケツワレのアップ
ぷっと吹きだす
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はははははは
ブリーフを手に持ったクラスメイト「これから毎日それ穿くの~~~!?」
はははははは
貴誉「ははは、冗談冗談!たまに穿くかも…」
楽しそうな貴誉が長椅子に目線を下ろした
ブリーフ
手に取る貴誉(…)
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雨の日も風の日も
晴れの日も雪の日も
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ブリーフのウェストに貴誉と書かれている
ケツワレのまま目をつむった貴誉(ありがとう)
ランドセルをしょった小学生の貴誉が駆け出しながら振り返り手を振った
つづく