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路地裏の精霊

ナミキ「ナミキだぜ!」

シュンゴ「シュンゴです!こんばんは!」

ナミキ「明日は祝日で祐樹が休みだ~!!」

シュンゴ「モンコレライクなカードゲームのアイデアを詰めていってたのですが、やりたいことをすべて詰め込んだ1枚のカードにまとめて一旦終わりにしました!」

ナミキ「俺らがやりたいのは!こういうことだ!」

エニグマ【ハイスピリット】
属性:魔
レベル:(0)
攻撃力:0
防御力:1
進軍タイプ:歩行
デックに1枚制限。
アイテム:1
耐性:混沌
✓大鎌[普通]
コスト:このユニットの未使用の「アイテム:1」
対象:敵軍パーティ
対象が「レベル:このユニットのレベルより高い」の場合、破棄する。
✓魔剣[普通/対抗]
コスト:このユニットの未使用の「アイテム:1」
対象:すべてのユニット
対象に【混沌:10】ダメージを与える。

シュンゴ「完全な壊れカードです!!だからこそみんながこのカードを絶対デックに入れてるようなモンコレに!!僕らの夢が詰まってます!!」

ナミキ「まあまあ、そんな熱くなるなよ、シュンゴ」

シュンゴ「はあはあ、そ、そうですね。取り乱しました」

ナミキ「装備品として想定してた、『魔剣』と『大鎌』。思い切ってエニグマの特殊能力にしちゃったぜ」

シュンゴ「実際に集めたカードで作ったベルンハルトデックにそっと差し込みたいですね!エニグマのカード!」

ナミキ「まーーーーー、イメージはこんなもんだな。実際のところモンコレは20周年のカードセットが出て止まってるし、俺らとモンコレは何のコネも無いし。エニグマのイメージは祐樹の漫画なり小説なりで昇華するしかないのが実際だ」

シュンゴ「『十字架の焼き印』にエニグマを登場させるのはどうでしょう!?」

ナミキ「一番現実性の高い案だな」

シュンゴ「あああ!でも『魔剣』は自分の味方も巻き込みだし!僕はいったいどうすればいいんですかあああ!!」

ナミキ「何ができるかと考えようぜ!」

シュンゴ「な、何ができるか、ですか、なるほど…。僕にできることは、僕にできることは…、そうだ、とりあえず、祐樹が無地のカードに描いた手書きのカードを、僕らの恥をさらす意味で載せておきましょう!」


ナミキ「このイメージ。祐樹が見てた幻覚にも反映されたんだよな」

シュンゴ「精神世界の中で戦争としてのモンコレをしてました!エニグマは敵軍ユニット狩りまくってました!!」

ナミキ「有名なシンボル、つまり有名人・偉人とか、聖書って本とか。そういうのってさ、統合失調症患者の人にとっては親しみがあるという意味で身近でありながら権威があって…」

シュンゴ「たとえば、私はイエス・キリストの生まれ変わりなんですよ!とか言ってる患者さんは多いものと考えられます」

ナミキ「そういうセルフイメージの人同士が邂逅した時何が起こるのか?もしかして俺らってそれに関心があるのか?」

シュンゴ「祐樹が実際に精神科の隔離病棟でそういう現場目撃してましたよ」

ナミキ「はあ、暗い思い出だな」

シュンゴ「楽しいこと考えましょう!」

ナミキ「そうだなあ。『十字架の焼き印』は一旦区切りがついたし、別のストーリー考えるか?」

シュンゴ「祐樹とエニグマは2016年に出会いましたね」

ナミキ「出会った時点で、エニグマの名前がついてたわけじゃないんだけどな。松本孝弘のソロアルバムからとってその『反対言葉』を話すスピリットの存在に祐樹がエニグマの名を与えた」

シュンゴ「祐樹が何か重大なことに気づいて…エニグマは元居た世界に戻っていったのですがそれがわかったのは実に7年後の2023年の2月のことです」

ナミキ「エニグマはハイドワーフの世界を創造した神に仕えるスピリットの存在だった」

シュンゴ「祐樹が気付いた重大なこと、それは、ハイドワーフたちにとってその苦しみに満ちた世界を創造した神を殺すために探し始めるということにつながってしまいました」

ナミキ「エニグマは祐樹と再会して事の次第を説明してる中で時叫んだ。『あの時ほど自分を呪ったことは無い!』と…」

シュンゴ「エニグマとクッキーは表裏一体、由人とも関連があるみたいです」

ナミキ「ぜーーーんぶ、祐樹の中の神話だ…」

シュンゴ「心って何なんでしょうね、永遠の謎です」

ナミキ「祐樹、今日はどんな夢を見るかな…」