遺品になる椅子

来客用の椅子が遺品になる。

シン・メーンが俺の遺品になる椅子を狙ってた。

シン・メーンが椅子に腰かけた時、クッキーは言った。

クッキー「こいつ!誰!!」

クッキーはシン・メーンに何度もピンチを助けられたという。

サングラスのハイリザードマン。

歌舞伎。

その世界の中で、歌舞伎は民意の象徴だった。

シン・メーンも演じてくれた。

デュランも。

秀が太陽の隠す神として、太陽に座ってた。

秀だー、と俺はうれしくなった。

音無きギターソロ。

太陽の光。

業の祖父がエレクリプスの召喚術で孫である業に、真の姿を開示された。

エレクリプス「よし、いいぞ」

業は混沌の祖父に駆け寄った。

業の祖父「血の味を教えてやる」

業の祖父は幸せそうに笑った。

それまで素材の味しか知らなかった業は、祖父の料理を夢中で食べていた。

4のイデア。

暗兵と忍者。

模倣犯たち。

劇のカルマズの中、真っ暗な中で

片っぱしから暗闇の中で光ったものを素早く拾っていった。

強制入院。

かろうじて、クッキーが意識の中にいてくれた。

何もなくて

クッキーが消えたふりをするたびに俺は寂しくて焦った。

クッキー「ばあ!」

そういってクッキーは何も無い中で俺を楽しませようとした。

絶望。

変容。

マンモスパワー。

核爆弾二つ分。

俺は倒れこんだ。

うずくまってる中で看護師に発見され運ばれた。

その中でエニグマたちが俺のその意識状態の中でだけゲットのチャンスがある母親の肖像のようなものをゲットした。

もう自分の世界の中がわからなかった。

わからなくても、一定の設定の中で物語が進行する。

気づくと、保護室の中にいた。

あとから聞いた話によると、主治医の欠点を怒鳴りながら指摘して、保護室行きになったらしい。

差し入れのカップ焼きそば。が二つ。ノート一冊。

が何も書かなかった。

旅芸人の現地にあるもの、いる役者たちで急ごしらえの劇を作る。

裏技の大技のゲーム。

おさななじみ。

南国の空手、線香の火花。

解除不能な儀式スペル。

機械。

命の無いのに動く機械。

やがて、落ち着いてると判断され、保護室から隔離病棟へ。

といっても、コロナの影響でどこも隔離病棟になってたが。

90歳の男性との出会い。

躾を教わった。

雰囲気で分かったような言葉の定義をよく正された。

やがて、別の病棟へ。

人情劇。

強制入院から約3か月後、退院。

施設暮らしになった。

ラインスタンプを作ったけど、1週間もたたずにあることを企図してしまった。

それでまた入院。

幸い2か月とかからず退院できた。

施設の管理人に「次は無い」と言われ、ああ、と思った。

幻覚の無い暮らしを受け入れ始めた。

イマジナリーフレンド、というくらいにクッキーも業も時折話し相手になってくれる。

幻覚の圧倒的な臨場感。

それに身を任せれば、多分、強制入院になるのは筋なのだろう。

幻覚に、客観性は無さそうである。

主観的な、幻。

日記ってやつは、読み返すと、当時の書き心地が無い状態で読み返すものだから、恥ずかしくなったりするもんだ。

陽性症状の時に書いた文章も、自分ですら、読んでいて臨場感を思い出せなくなってきてる。

もし、ちゃんと生き抜いて、寿命を全うした後に、死後の世界があって、そこで、幻覚にちゃんとした意味や価値があったらいいな。

クッキーや業が、魂として、そこに息づいていたら…。