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大好物を突然食べれなくなる日

うちの実家のオムレツはミンチ肉と玉ねぎを塩胡椒で炒め、それを卵で包んだもの。
これにケチャップをかけて食べる。

私はこれが大好物。
テーブルの上に家族分のオムレツが並ぶと一番大きいものを見定めて食べていた。

幼いころからずっと好きで大人になっても変わらない。

妹と二人暮らしをしていた時、妹はいつもオムレツを3つ作ってくれた。
2つが私の分だ。

その日もいつものようにオムレツが3つ並んだ。
わーい!オムレツだーー!

だが、次の瞬間、異変が起きる。

なんか気持ち悪い。

不思議に思いながらも、口に運ぶ。
いつもと変わらない味なのに、いつもと同じようには身体が受け付けてくれない。

なんで?

なんで??

なんで急に大好きなオムレツが食べれなくなるの???

妹に状況を説明すると、妹も不思議そうな顔になる。

一生分食べちゃったのかなぁ。

その後はまったく食べたいと思うことがなくなった。
想像するだけで、なんか気分が悪くなる。

たぶん6年くらい食べれなかったんじゃないかなぁ。

どれくらい前か忘れたけど、妹が久しぶりに作ったときは普通に食べれた。

いま考えたら、それからも一度くらいしか食べてないかも。
ここ数年食べた記憶がない。

食べれるとは思うけど、あのころのような「食べたい!」って気持ちはなくなっている。

いまだになぜ突然食べれなくなったのか謎。
大好きだったものが突然1個減るってほんと寂しいことだ…。

いま、お肉がちょっとその感じが出てきている。
一生大好きだと疑わなかったお肉…。
ここは踏みとどまりたいので、少し距離をおくことにしよう。

身体がなんかしら変化してるのか。
大好きすぎて一生分摂取してしまったのか。

願わくば、また大好きに戻りたいなー。


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