こいつぁ春から~初芝居
あけましておめでとうございます。正月二日今日は歌舞伎座、浅草歌舞伎の初日です。
私自身が歌舞伎を観られるのはまだまだ先ですが、ありがたい事に歌舞伎のダイジェストを含めてNHKEテレで『こいつぁ春から~初芝居生中継』放送がありました。猿之助さんと中車さん(香川照之さん)の息子市川團子ちゃんとの連獅子。後ジテ、所謂毛振りの部分だけです。前ジテの右近左近の踊りは割愛されてました。それは今年の初観劇の楽しみに取っておきましょう。
連獅子は澤瀉十種の一つです。市川猿翁の創作あるいは新演出による舞踊を、1975(昭和50)年の十三回忌に因んで三代目猿之助が制定したものだそうです。
『浮世風呂』
『武悪(ぶあく)』
『釣狐』
『夕顔棚』
『三人片輪』
『連獅子』
『檜垣』
『二人知盛』
『すみだ川』
『猪八戒(ちょはっかい)』
『浮世風呂』『檜垣』『連獅子』しか観たことがありません。『浮世風呂』はなめくじの亀ちゃんヲ映像で観て、金比羅歌舞伎で壱太郎君のなめくじで猿之助さんの三助。なめくじに惚れられると言うコミカルなおどりから立ち回りと目が離せない軽快な舞踊です。『檜垣』は猿之助さんお得意の人で非ざる老女の亡魂が恋しい人を生き変わり死に変わり愛する人を追い求め、愛しい人にようやく巡り会い恋心を打ち明けると言うストーリー。愛しい人には小野小町という恋人がおり邪険にされる。そして井戸に映る自分の姿を見て醜さにおののくという悲しい結末。恋する老女は絶品。また観たい創作舞踊の一つです。他の澤瀉十種も観られるが早く来ると良いなと願ってます。
歌舞伎座で澤瀉の『連獅子』がかかるのは何と19年振りなのだそうです。私自身猿之助襲名後、第十回『亀治郎の会 大感謝祭』でけんけん(尾上右近)仔獅子を相手に激しく活発な親獅子を踊った猿之助さんを観たのが最初でした。澤瀉の連獅子の舞台の設えも他のお家とは違い石橋を見立ています。映像で初日の舞台を観ただけでも初めて連獅子を観た感動がよみがえります。歌舞伎座で二度目の連獅子を観られるとは、成長したら團子ちゃんの頑張りも期待が膨らむばかりです。
今年も猿之助さんの観劇記を中心に様々な歌舞伎や演劇に触れたい、生の舞台を沢山観られる一年になれば良いなぁと願っています。
歌舞伎遠征の日が早く来ますように
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