舞台を観られなくなって
スマホのカレンダーが知らせてくれる中止になった公演の数々
3月4日 新版オグリ 初日
7日 ねじまき鳥クロニクル
3月7日 猿之助邦生トークセッション
3月8日 ねじまき鳥クロニクル
3月9日 天保十二年のシェイクスピア
3月14日 新版オグリ
3月15日 新版オグリ
3月17日 新版オグリ
3月17日 市川猿弥&下村青トークショー
3月20日 新版オグリ
3月23日 新版オグリ
3月25日 新版オグリ
3月26日 新版オグリ 千穐楽
3月29日 奈良平城京公園にて連獅子
4月8日 有頂天作家
5月8日 地球ゴージャス公演
5月18日 附けの會ゲスト林与一さん
5月25日 エリザベート
4月半ばから6月以降の公演の中止や延期が続々と発表された。
團十郎襲名の延期は未曾有の事態が日本を襲ってるのを感じさせた。
猿之助ファンである私は4月にヤマトタケルの延期を知らされて立ち直れない程のショックだった。
上記の公演は3月から5月まで私の手元にあった切符、チケット達である。特に3月は南座に猿之助さんか来てくれる事、楽しみな舞台が集中して大阪で公演してくれること、新版オグリに因んでイベントもあること等、普段では考えられないスケジュールで様々な観劇をする予定だった。
4月は控えめにして、5月の團十郎ご襲名を1度だけ見物して今まで観られなかったり足を運べなかった物を楽しみにスケジュールを組んだ。
6月は新派と超歌舞伎だけで我慢して7月から9月までヤマトタケルだあーーーと秋までわくわくする予定がいっぱいだったはずが、想像だにしない事態に陥った。
3月4日ま「新版オグリ」初日が延期になり、17日もだめ、20日は絶対幕が開くと信じて自粛していたが外出自粛要請やら、緊急事態宣言で世の中の全てが灰色に変わった。歌舞伎を含め舞台興行は世の中のコロナ騒動より早い自粛を余儀なくされた。演劇に関わる全ての皆さんがリモートで映像で様々な試みでエンタメファンの気持ちを救ってくれている。
何よりも誰よりも辛い思いをしているのは舞台に関わる全ての人達。
リモート映像や過去映像を公開して貰うのは大変有難い、インスタライブやバトン繋ぎも励まされる。
今はTeamOguriの歓喜の舞に心を奮い立たせている。猿之助さんがYouTubeに猿之助チャンネルを作ってくれた事もファンとしては嬉しい。
普段では見られない俳優さんの自宅からの映像はそれぞれに今までにない楽しみを貰えている。こんなにYouTubeを見たのも初めて。
現在の指針では舞台再開は難しそうだ。
コロナ禍でわかった事はこんなに舞台が観たいと思ったことはないと言うことと舞台を観られない事で徐々に感動する心が失われていく自分が居る現実。
これはこれで生きていける。仕事も半減し生活も厳しいが今日の米や明日の御飯が食べられない訳でもない。生きてられる事に感謝はするがこのまま舞台が観られない状態が続いても命を繋げ生活し続けられると感じる自分自身が少し疎ましい。
SNSでは安倍政権に抗議をするTLがほとんど。
演劇界、ミニシアター、俳優さん、飲食業への支援も多く流れてくる。生活していくのが精一杯な昨今、今こそ政治が庶民や文化を守る時なのに政治家はあまりにも何もしない。
西村コロナ担当大臣は緊急事態宣言を解除して「緩みが出てる」とか訳のわからない事を言う。安倍晋三さんは「解除した39県にはもはや自粛は要請しません」統一の取れない話でバカばかりか?と頭をかしげたくなる。
コロナは人を遠ざける。信じ合える人間関係は壊さないが心を孤立させる。
つけろと言われたらフェイスシールドだってつけるから歌舞伎が観たい。猿之助さんが観たい。カメラの向こうではなく、目の前で踊り躍動したっぷりの芝居する猿之助さんが観たい。どこの御贔屓も気持ちは同じ事だろう。熱い観られる日はいつやって来るのだろうか。
年上の夫はコロナ禍で確実に心を病み始めている。心が弱ってきているのだ。それが身体にも及ぶ。そんな高齢夫婦のご家庭も多いのではないか?夫が弱ると私は歌舞伎遠征など夢のまた夢。コロナ禍が続くと私は確実に歌舞伎とさよならをしなくてはならない。
感動する心、わくわくする気持ち、乙女に戻った様な弾ける喜びを殺して生活するしか無くなるのだ。
半世紀以上生きて各地の大震災や天災も体験してきたがウイルスによって人間生活がここまで脅かされる経験は初めてだ。書き記す元気も無くしていたが備忘録として残す。
さぁて、歓喜の舞で今一度心を奮い立たせよう。
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