難関中学の入試は、なぜ難しい?
こんにちは、学びスタジオ®︎東大阪瓢箪山教室の奧川えつひろです。
ご訪問いただき、ありがとうございます。
今回は、難関中学の入試が何故難しいかについて書きます。
❤︎「さすが有名校」
灘中学校などの”有名進学校”の入試問題は、
「さすが有名な学校だなぁ」
と感心させられます。
一方で、
「なぜ、こんな難しい問題を小学生に解かせるのか」とも思います。
❤︎入試問題、なぜこんなに難しい
有名進学校は、
別に小学生を苦しめるために、
難しい問題を出題するわけではありません。
どういう生徒に来て欲しいか、
という明確なイメージを持っています。
❤︎灘中学校の場合
灘中学校の入試試験は、
2日間行われます。
算数は、
1日目と2日目の両日それぞれにあります。
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1日目は13題前後の1問1答式、
2日目は逆に大問5問の記述式、
全く違う2種類の算数のテストが実施されます。
❤︎センスと粘り強さ
1日目は、
短時間で勘所を見抜くセンスを問われ、
2日目は、
じっくり丁寧に考える思考力や遂行力が問われます。
要するに灘中は、
センスもあって、
粘り強い思考もできる子ども
つまり、
"理系のエキスパート“を求めています。
子どもたちは、
その”最強”感に憧れて灘中を目指すんですね、
❤︎入学後のカリキュラムに耐えられるために
中学校が
なぜそういう子どもたちを求めるか、
一つは、
進学実績を出すためです。
しかしそれより、
入学後のカリキュラムに大きく関係しています。
これは
灘中学に限った話ではありません。
❤︎中学3年分を、1年間で
いわゆる有名進学校では、
中学1年生の間に
中学の範囲の数学を終わらせてしまいます。
そして、
高校の範囲の学習を4年かけておこないます。
.
つまり、
中学3年間の内容を1年間で駆け足で終らます。
それによって、
高校内容をじっくり学習するために、
時間の余裕を作ります。
❤︎「高校の数学は3年間では理解できない」
中学の数学は得意だったけど、
高校に入ったら数学が全くわからなくなった、
という人は多いと思います。
それは当然の話で、
高校内容の数学はそもそもとても難しいからです。
「3年間学校で習ったくらいで理解できるものではない」
と灘中では考えています。
だからこそ、
有名進学校では可能な限り多くの時間を
高校の数学の学習のために確保します。
❤︎複雑な問題を解き切るか
そして、
そういうカリキュラムを組むために、
中学内容の数学くらいまでは、
すでにある程度身につけていたり、
または、
身につけることができる子どもを求めています。
しかし、
ただ単に”中学内容を先取りしている子ども”がほしいわけではありません。
例えば
1/17ー□/2006=(2/17+17/59)×1/22
この問題は、
左側だけでなく、
右側にも式があります。
この形は、
"方程式"を想定しているわけです。
ただ方程式の解けると言っても、
単純に"x"や"y"が使えるかではなく、
"複雑な方程式を解ききる技術"を持っているか、
を見ています。
❤︎中学受験の目的
小学校の間の勉強は、
子どもにとっては、
「やらされている」
という目的のない勉強になりがちです。
中学受験をすることは、
子どもに、
「〇〇中学に合格したいから頑張るんだ」
という"目標を持って勉強"をさせることになります。
さらに、
実は、
学力の土台を身に着ける最適な時期である
小学生の間に、
しっかりと"学力の土台"を身につけることになるんです。
❤︎まとめ。難関中学の入試は、なぜ難しい?
有名進学私立中学の入試問題が難しいのは、
入学後の学習カリキュラムに耐えることができるか、
ということを試すためです。
だから、
有名進学校の受験は、
合格することだけがではなく、
入学後その学校で行われる授業が理解できる土台を身につけるということです。
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