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音楽家の旅行記 伊東・赤沢温泉編 Part1 -出発〜伊東〜朝食-


出発

まだまだ暑い9月の頭、今回も青春18きっぷを利用して電車旅だ。今回は温泉施設の開店の問題で始発に乗る必要はなく前回に比べると多少時間に余裕があるもののそれでも朝6時の出発だ。在来線で都心のJR乗り換えのある駅へ向かいそこから18きっぷ旅が始まる。前回の旅と同じく東海道線に乗り換え神奈川を経由しまずは熱海へ行く。熱海についた時もまだ8時半前後の時間帯のせいでお土産売り場も売店も空いておらず少し寂しい状態だ。熱海からは乗り換え伊東を目指す。

熱海で乗り換えると何やら特別な列車のようだ。リゾート21、または黒船電車と呼ばれる車両のようで乗ってみると初めてみる景色がそこには広がっていた。

黒船電車

普通の電車とは違い船に乗っているかのような座席の配置は新感覚であり興奮した。

車窓

車窓からは伊豆海と山々が見えた。

車窓その二

静岡はかつて中学時代の合宿寮が下田にあった関係で何度か訪れていたが観光というのは殆どない。せいぜい合宿寮周辺の山の中、海辺を歩いたくらいだ。下田の海は透明感があり綺麗だったように思うが伊東周辺になると海の色がだいぶ違う。水深が深く浜ではないせいか透明感はなく濃い青色に染まっていた。神奈川は相模湾沿岸の様子とはだいぶ違う。

伊東駅

伊東駅

さらに時間を経て伊東駅で途中下車。この駅でJRから伊豆特急に切り替わる。そのついでといってはなんだが次の電車まで20分強時間があるので朝食代わりに伊東で有名なソフトクリームを食べに喫茶店へ向かう。
伊東駅を降りて温泉街を通って店へ目指す。開店時間ほぼきっかりに到着しレトロな喫茶店に潜りソファーに腰掛けソフトクリームを注文。少しするとその名物ソフトクリームが登場した。

朝食

ソフトクリーム

一口食べてその濃厚な牛乳と甘さがガツンとくる。メニューにこだわりの製法の解説があったが、コトコト低温で様々な牛乳を煮込んで仕込んでいるそう。言われてみればどこの牛乳なのだろうかと探ってみたが特定のこれといった感覚はあまりなかったのと、また牧場などで食べられるフレッシュさと透明感の強いソフトクリームとは違う。しかしその独自に配合された味わいは個性が強く食感も含めどっしりしていながらも重くない。やや甘めのソフトクリームをパクパク食べていきそのコーンを食べてみると小麦粉の味わいがしっかり感じられるサクフワのコーンでこれがまた美味しい。朝食には良いサイズ感でもあった。次の電車の時間もあったため急足で完食。
美味しかったですと店主に伝えたところ、少し世間話に。台風が来た影響でこのお店に限らず伊東、あるいは静岡全体の売り上げが落ちていて温泉地で一番大きな旅館はその期間だけで1千万程の売り上げが見込めなくなったとのこと。天候の事だから仕方がない部分はあるとはいえかなりの打撃であり自然の別の側面の過酷さを感じたのだった。せめてこうして訪れて旅行記を書くことが僅かながらでも助力になることを願いたい。

再出発〜伊豆高原駅

お店を出て伊東駅に戻りそこからは別料金で伊豆特急に乗り込む。目指すは伊豆高原駅だ。ふらふらと電車に揺られ伊豆高原駅に到着。始発のリムジンバスの5分ほど前に到着。さあリムジンバスに乗ろうとバス乗り場に向かったのはいいが肝心のそのリムジンバスがない。あれっと慌てているうちに予定の時刻は過ぎその後反対側の出口にリムジンバス専用のバス停があったことに気が付き逃してしまった。がーん。次のバスまでは30分程あったので仕方がなく駅をブラブラする事に。駅ナカの売店でみしまコロッケが売られていたので小腹を埋めるのとストレス発散に買い食い。

みしまコロッケ

三島馬鈴薯というメークインを使っているようだが、なるほどいもの味が濃いめだ。ヨーロッパにいる最中はメークインをよく食べたが味が濃くてとても美味しかった。その雰囲気をほのかに感じる。芋の甘みが強くねっとり目の味わいは男爵にはないものでヨーロッパ在住前は男爵派だったのだが向こうで生活を始めてからはメークイン派に切り替わった。そんなことを思い出しつつ次のバスが来るまでの間時間を潰す。

次回に続く。

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