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アラ古希ジイさんの人生、みんな夢ん中 アメリカ編① ニューヨーク ニューヨーク!

 フィリピン編、アオハル編を終え、ノンビリしていたら、「アラ古希」でなく、「古希」間近になって来てしまったので、アワテて、アメリカ編を始める。というのも、アメリカ編の次に大変オモイ「懺悔」編を書かずして死ねないので、そうさせて戴く。

 さて、フィリピン編は、1997~98年(42~43歳)の話であったが、アメリカ編はその前、96~97年の話である。阪神大震災の約1年後の渡米、帰国直後に酒鬼薔薇事件が起き、少年Aが逮捕されてすぐ、フィリピンに赴任したことになる。約8か月の語学研修という扱いで、全体は英語学習会社の手配により、最初の3週間をニューヨーク、残りの8か月間をカリフォルニア州デービスという田舎で過ごした。自分は小心者で控えめの方だが、この時は何でも積極的にチャレンジしようと思っていた。

 ニューヨークの3週間に大きな意味はなかったと思うが、見ると見ないでは大違い、それまでワシントンD.C.とサンフランシスコ、それにテネシー州パドゥーカという3つの街、あとはテレビや映画でしか知らなかったのが、毎日の生活の中で体験できた。

 学校はCES(Center for English Studies)と言って、ニューヨークの中心、2大駅の一つ、Penn Stationのすぐ近く、Madison Square Gardenのあるところ、そこまで約40分+徒歩10分、Long Island鉄道でロックビルセンターという駅近くのお宅にホームステイして通った。閑静な住宅地から大都会まで約50分で行けるのは何とも贅沢である。

ロングアイランドのロックビルセンターから、マンハッタンPenn Stationまで 
(ロングアイランド鉄道ルート)

 学校は、午前中5名くらいのクラスで、プログラムによる授業、ディスカッション、午後は金がかかっていて、アイルランド系の女性による個人レッスンであった。その他、課外ツアーとして、ミュージカル鑑賞、ミューヨークメッツの試合観戦、証券取引所(NYSE)見学等があり、楽しめた。ブロードウェイミュージカルは、オペラ座の怪人(Phantom of the Opera)を観たが、途中で寝てしまったが、有名なメロディーで目が覚めた。終わったのは23時くらいで、それからPenn Stationまで歩き、そこからまた40分ということで、帰宅は深夜だったが、あの頃は景気も治安も良かったのか、何事もなかった(クリントンの1期目の終わりごろ)。クラスにはイタリア人が居て、イタリアの人はあんなに積極的なのに、英語が苦手な人も居るのかと驚いた、日本人も勿論いて、丁度日本興業銀行から来た自分より若い人と、昼休みにフードコートに行って一緒に食べたが、結局親しくはなれなかった。

 その他、休みの日には、ニューヨークの街中をよく歩いた。南のSoHoと言われる芸術の街とか、フェリーに乗ってスタットン島まで行く途中で、自由の女神が良く見えた。会社ではやっとパソコンを使うようになっていたが、まだ海外へ持ち出すことはできなくて、個人で買いたいと思っていた。主要な5thとか7thアベニューとか歩いて、店に入ってみたが、危うく中東系の店員にダマされそうになって諦めた。

 街とともに、ニューヨークの収穫は、ニューヨークタイムズ(新聞)を購読できたことである。電車に乗る前に買って、電車の中や空いている時間によく読んだ。難しかったが、たまに、日本にいても全く知らない日本の記事(例えば、日本の在日の有名人-中山美穂や和田アキ子-の障壁の話とか)もあり、アメリカにいる間は極力読むようにした。

 そうして、9月中旬、早くも涼しくなり始めたニューヨークの3週間が終わろうとしていた。

今回の一首
あの夏の数かぎりなき そしてまた たった一つの表情をせよ
                           小野茂樹

Madison Square Garden(地下がPenn Station)から南へ5分歩くと、CESがある古いビルであった。歴史のある古いビルを、新しい会社がどんどん使っているのがこの街だ。
ブロードウェイの中心部、約30年前だが、「Le Miserable」の看板は、今と変わらない
自由の女神のあるLiberty島までの船は大混雑で、何時間も並んで30ドルだったので諦めた。Staten島へ行くフェリーは、何と往きはタダ!帰りのみ50セントで、これで十分だった。
同じフェリーでマンハッタン南端を見たところ。
「9.11」のちょうど5年前だが、Word Trade Centreのツインタワーが見える。
映画「ホームアローン2」の最後で、ケビンとお母さんが出会ったロックフェラーセンター
この時は夏なので、巨大クリスマスツリーはない。
経済の中心Wall Streetのそのまた中心、NYSE(証券取引所)
中まで見学でき、取引の活気を垣間見ることができた。

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