アラ古希ジイさんの人生、みんな夢の中 アオハル編⑨最終話 夢であいましょう
少年Eの高校2年は、少女Jとの失恋で始まり、まさに天中殺のような1年であった。5月にバイク(原付)の一旦停止無視で、1回目の停学(1週間自宅謹慎)、8月にはバスのキセル乗車で2回目の停学、2学期の物理のテストで初めての追試、冬にはバイクの2人乗りで3回目の停学となったが、温情の高校で首の皮1枚で退学を免れ、以降は無事に、そして高校も卒業できた。
その後も、諦めの悪い少年Eは、何度か(大抵は、飲んで酔った勢いで)、少女Jに電話した。手紙も書いた。その都度、少女Jは最後まで