おにぎりのちから
夜中からの雨がやまない
私よりも1時間半ほど先に起きたオットがずぶ濡れでコーンを取って戻る
着替えを渡す
同じく助けに起きた娘が手際良くコンテナに入ったコーンの山を素早く冷蔵庫に入れる
コーンは取った直後から糖度と鮮度が落ちていくので
予冷をかけて少しでも消耗を抑える
少しずつ取り出して外葉を取り
虫喰い部分を見ながら切り落とす
これは三つ切、これは二つ切
無言で別のコンテナに詰めて数を数えていく
再度予冷庫に。
葉を切るハサミの電子音(バッテリーで剪定するやつ)と、ラジオから流れてくるフォークソング
そして、扇風機の回る音がする。
思いのほか、この畑の作は虫喰いが多そうだ。
オットの表情が曇る。
ひと段落の目処が立ちそうなので、予約より先にご飯を炊く
珍しく台所にゆっくり立っている
炊き上がりの時間まで水廻りを磨く
炊き上がりを知らせるメロディからひと呼吸おいて
仏さんに供える分をよけて、しゃもじで混ぜる。
やだ…なんかお母さんみたい。
思わず吹き出して一人笑ってしまう
熱々のご飯を広げながら、梅干しを用意する
さぁて。握るか
ふわっと潰さないように。
かといってほどけてバラバラにならない程度に。
面白いな。
お腹もぐぅーっと応援してくれる。
出来たよ。一回手を止めて食べよう
回らない頭が食べた途端動きだしたと娘が笑う
さ、揃ったら少し休んで搬入の段取りだ。
キラキラした粒のおにぎりは元気の魔法がかかってる気がする