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et sona の暮らし方改革 / 移住の記し no.11

御調(みつぎ)に移住してきて、ちょうど1年が経った。

が、まだまだのんびりやっているw

たまに、「田舎暮らしはどうですか?」、と聞かれたりもするが、ここ御調は生活するにはとにかく便利で、「ここは渋谷とほとんど変わらない」と答えている。

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移住前は、JR渋谷駅から徒歩3分ほどのマンションに住んでいた。が、お店もあった桜丘側なので、渋谷の喧騒というのはさほどでもなかったし、マンションのほとんどは事務所として貸し出されており、居住者はワンフロアーに3、4世帯といった感じで、土日祝は休みの会社も多いし、日祝はびっくりするぐらい静まり返っていた。窓を開ければ時おり、山手線の電車の音が聞こえるか、といった感じだった。

渋谷の駅近なので当たり前だけど、徒歩圏内に、病院やクリニックは無数にあり、コンビニだって両手どころではない数(とはいえ大手3社だけどw)がある。若干コストはかかってしまうが食材等種類も豊富なデパ地下は歩いてすぐだし、生活雑貨も、まぁ、ネットが便利だけど、すぐにと思えば東急ハンズや家電量販店でもなんとかなる。普段、電車を利用する生活ではなかったけど、大都市東京を代表するターミナル駅なんだから、電車、バス等交通の便は充分すぎるほどによい。わざわざ車を所有し維持する必要もないので、近隣であればタクシー移動であっても明らかにコスト安。まぁ、恵比寿、西麻布辺りなら歩けるし。

渋谷というと、あまり良いイメージを持たれないと思うけど、道玄坂辺りのような風景は本当に一部だけで、静かに、快適に生活するための「状況」としては、とても整った、かなり優れた街だと思う。これまで、人生で8度ほど引越しを経験したけど、群を抜いて渋谷は暮らしやすかったし、そういう意味では、渋谷大好き、と言ってもいいw

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そして、御調(みつぎ)。

ここは、生活するための「状況」としては、渋谷駅がなくなった渋谷、ぐらいの感じだな、と思っている。おいおい、109もないだろ!、と言われるかもしれないが、そもそもオレに109はまったく関係ないしw、あろうがなかろうがオレの生活にはなんの影響もないので(たぶんw)。

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田舎だからというわけでもないが、今の家の目の前は、前のお宅の広いお庭で、隣は空き家、斜向かいもまた空き家。反対側は野菜を育てている畑で、裏はnono(野の)と名付けたうちの庭。その先は畑と山なので、めっちゃ静か!

なんだけど、徒歩圏内に、総合病院をはじめ医院がいくつか、歯医者にいたっては4軒!w コンビニだって2軒あるし、スーパーも2軒あって、ドラッグストアだってある。ホームセンターへは車が必要だけど、急ぎでなければやはりネットは便利。鉄道は走っていないが、道の駅が近くにあり、路線バスやリムジンバスなど、ひとまずこの町にアクセスする交通機関を利用しようと思えばこれまた徒歩ですぐ。とはいえ、田舎暮らしに車は必須で、移動手段のほとんどは車。ちなみに、ガソリンスタンドも徒歩圏内(って、もちろん車で行くけどw)。まぁ、これらが揃っているのも、町の中心部だから、というのはある。

ただ、町の中心部だからとはいえ、ど田舎といっていいこの場所に、これだけの生活インフラが局所的に揃っている「状況」というのは、かなり珍しいことではないかと。いわゆるコンパクトシティとしての可能性も高いわけだけど、車移動がほぼデフォルトな田舎生活において、徒歩圏内で生活が成り立つというのは、驚きでさえあると思う。

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そんな中、大きく変わったものもある。渋谷では、こぼれ落ちそうなほどの星空を見上げる、なんてことは出来ないし、庭に猿が出る、なんてこともないw まぁ、そもそも庭なんて持てないし、渋谷で畑…は、かなりハードルが高い。街には、午前3時でさえ多くの人が行き交うし、もしも見ず知らずの人に愛想よく「こんにちは」なんて挨拶すれば、逆に怪しまれるw

つまりは、今の暮らしは、生活するための「状況」はこれまでのように整っているのに、見える風景や触れるものといった「環境」が大きく変わった場所で営まれている、ということ。

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生活する状況はあまり変わらないが、環境は大きく変わった。これは、意外と大事なことだと思っていて、変化に対応するには、大なり小なりそれなりのストレスが付随するものだと思うけど、生活する状況そのものへの負荷がかなり少なかった分、求めていた環境の変化を、思っていた以上に楽しめているのではないかと。小さいながら畑も始めたし、草木や花を愛でるようにもなったしw、等々。

まぁ、これからどうなるかは分からないが、ほとんど渋谷と変わらない御調(みつぎ)でw、暮らし方改革を着々と進める2年目が、今日から始まる。

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