中世から脈々と作られているガルガンチュア物語のパン!
Fouaceフアスというパンは、フランス南西部に結構あるが、ロワール地方では、無発酵の中世のパン、フアスを作る伝統がある。
16世紀ロワール地方シノン出身の医師で作家だったフランソワ・ラブレーによって執筆された「ガルガンチュア物語」にその記述がある。
この本の物語の内容は、ガルガンチュアとその子供,パンタグリュエルを、巨人で、大食漢というちょっとばかげたキャラクターに描いたものである。フアスはその25章に日本語訳、小麦煎餅として登場。
焼くと少し膨らんで、上下の生地がはがれるのでそこにすかさずナイフを横で切目を入れ、現地の名物、モジェットと呼ばれる白いんげんやリエット、キノコ、生ハム、サラダなどをはさんでいただく。地元では、フアスはFouée(フエ)とも呼ばれていて、Saumurソーミュールのそばに、Cave de Marson という古いカーヴレストランで食べたことがあるが、こんな古いレシピのパンでも、ラブレーの時代から作られていると思うと感慨深いものがあった。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?