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マレーシアでのホームステイとは?

 マレーシアには各地にHomeStayがあります。観光局に行ってもそのリストがあるぐらいですが、これは日本人が思っているホームステイとは少し異なるようなので注意が必要です。

 日本人の多くはおそらくホームステイというと、先方の国のホストファミリーが自分たちの住居の一室を留学生に貸し、いっしょに過ごすイメージでしょう。僕はテレビドラマの「オレゴンから愛」のイメージが強い。ホームステイ先のホストファミリーといっしょにいることが多いので、必然的に欧米ではその言語が上達していくのでしょう。

 このイメージでマレーシアのホームステイをイメージすると面食らいます。
 
 今回ペナンからコタバルまで戻ったときに、道路沿いの家に「Home Stay」という看板をいくつか見ました。コタバル市内でもときおり見かけるのですが、必ずその家には誰もいないのはなぜなのでしょうか。いつもその家に住んでいるわけではないようなのです。

 マレーシア観光局のサイトでは

「マレーシアのホームステイプログラムでは、カンプン(伝統的な村)での生活を体験していただくことができます。ホームステイプログラムに参加するカンプンは、旅行者が村の生活を直接体験できるように努めています。ホームステイのすべてのカンプンは、マレーシアの魅力を最大限に引き出すため、観光省の厳しいガイドラインに基づき、慎重に選ばれています。」

とのことで、さらにアクティビティーとして料理、果物の収穫、家畜の餌やり(!)、凧揚げ、独楽回し(!!)の他、舞踊や模擬結婚式(!?)も体験できると説明しています。

 僕のイメージでは数か月の短期留学生がホストファミリーと滞在することなのですが、マレーシアの場合はどうも長くても3日程度のような気がします。ある程度のマレーの伝統的な雰囲気があって、住宅街にある家で参加者に寝る場所を提供。一日数時間程度はホストファミリー(?)がアクティビティーに参加してあげる程度のもののようです。常にファミリーがいっしょにいて何かをするというわけではなさそうなのです。独楽回しを3日も4日もやられたらたまったものではありません。

 こういったところは一泊あたり結構な額で、ちょっと驚く金額です。まあ、アクティビティーがあるので、仕方ないのですが。

 一方で、HomeStayと銘打っているユニットがコンドミニアムの中にあったりします。これはどうも文字通り「家の滞在」であって単なる住宅の短期賃貸。日本風に言えば民泊でしょうか。最近、こういった形式が多くなっている気がします。「家を丸ごと貸します」という物件も多く、大人数で来た場合はこういったところに旅行で泊まったほうが安上がりです。そういう場合もHomeStayという言葉を使っている場合もあるのです。

 つまり、HomeStayといってもいくつかのパターンがみられるので、確認が必要になります。行って泊まってみたら、家の提供だけだったということにもなりかねません。

 また、ホームステイはおそらくマレー人の家のみが対象のような気がします。マレー文化の普及ということが目的の一つに入っているのでしょう。華人やインド人の家に住んでみて体験したいといってもこれは難しいかもしれません。

 いずれにしても、欧米のようなイメージではないことは心に留めておきましょう。

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