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春節最終日に中国式モスクに行きました

 2月10日に春節(中国正月)が始まりましたが、その最終日にクランタン州ランタウ・パンジャンの中国式モスクに行ってきました。

  このモスクは正式には「ジュブリ・ペラ・スルタン・イスマイル・プトラ・モスク」と言います。北京に西暦996年にできた牛街清真寺をまねて作られました。2009年に完工し、収容人数は1000人ほどです。

中からみたミナレット(尖塔)
モスク入口

 中国式モスクがあるのは知っていたのですが、今回はひょんなことで行くことに。ランタウ・パンジャンというタイと国境を接している街から約2キロ離れたところにあります。2月というのは基本的にマレーシアは暑いのですが、きょうもとにかく暑かった。

 このモスクはどういった経緯でできたのかよくわかりませんが、建物は赤と緑で、「モスク」と言われなければ中国寺院かと思ってしまう姿。屋根の脇が反り上がっているのが特徴的です。中はこじんまりとしたものでした。
 
 実はクランタン州には一定数の華人イスラーム教徒がいます。その代表的なのが陈升顿さんという元同州州議会議員で、イスラーム名がアニュアル・タン・アブドラーという方。昨年の議会選挙には出馬せずに引退されました。州には華人イスラーム団体もあります。中国本土にも多くのイスラーム教徒がいますが、この団体が中国との関係を深めるためにもこういったモスクを作ったのかもしれません。

 中国式モスクはマレーシアにはこの他にもいくつかあります。マラッカ州の州立モスクが有名。同州は華人が多いことでも知られていますが、ここにも一定数のイスラーム教徒がいるようです。また、ペラ州パンコール島にも同様のモスクがあり、いずれの中国式モスクも緑と赤で彩られています。この2つは比較的新しく、今回いったクランタン州のが中国式モスクとしては最も古いようです。
 
 さて、モスク訪問のあとに久しぶりにランタウ・パンジャンに行ってきました。街といってもこじんまりとしたもので、免税地区とタイに抜ける出入国審査施設があるだけ。タイのものも多く、コタバルのスーパーではあまり見られない商品も並んでいたりするのです。タイ料理屋も多いのが特徴的ですが、それ以外はあまりありません。

メインはこれでしょうか。

 また、国境の街なので変な輩も多い。この街の向かいのタイの街はスンガイ・ゴロといいますが、そこから大量の密輸品が流れ込みます。国境は浅瀬の川のみなので、生きた牛を引いて密輸する人もいるのです。

わかりにくいですが、これが国境の川。向こう岸はタイ。
みかけた5人乗ったオートバイ

 そんなに目立つ街ではないですが、ここからタイに行きたい人は少し見てみるのも面白いかもしれません。なお、11月から12月にかけてはよく浸水するところなので、この時期は避けるのが無難です。去年は完全に冠水して国境施設機能が1週間ほど止まっていましたので、この時期に国旗越えはなかなか難しいと思います。

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