コロナ禍だからこそできた新商品①
昨年の2月からコロナの影響は段々出始め、3月~8月の間は決まっていた結婚式が全て延期とキャンセルになった。
緊急事態宣言が出てからは、全国が自粛ムードとなり、私もステイホームを守っていた。
GWに事務仕事をしていても、いつもは交通量の多い事務所横の道も車もほとんど走っていない、ちょっとしたゴーストタウン化していた。
1週間くらいのんびりしていたんだけど、これじゃいけないし、1年お仕事がないと思って覚悟したけれど、だからと言ってのんびり過ごすなんて余裕はない。
私ができることってなんだろう??と考えていた。
暇だと言いつつも、延期になったお客様がもちろん打ち合わせにも来てくださる訳だし、もちろん少ないながらも新規のお客様も来てくれた。
その時にみんなが口にした言葉で私がつらかったこと。
先が見えなくて結婚式ができるのかどうか不安…
結婚式もできない、新婚旅行にもいけない、何も楽しみがなくなった
そんな言葉だった。
何度も聞くうちに私の中で沸々とある想いが芽生えてきた。
結婚式を諦めてほしくない
今だからこそできる希望となるものをつくりたい
その時はまだ漠然としていたのだけれど、すぐにそのチャンスはやってきた。
4月のある日、私は香川県丸亀市に属す“本島”という小さな島に行くことになった。
本島とは丸亀港からフェリーで約40分の与島のすぐ近くの島。
お世話になっているCONNECTさんというインテリアショップ(etowaが引出物等で長年大変お世話になっている北欧家具・雑貨を中心に今や家づくりまでしているお店です)が本島にあるHONJIMA STANDというレストランをプロデュースし、本島の街おこしに関わっていると聞き、島ウエディングを手掛けたいと思っていた私が興味を持ち視察させてもらうことになっていました。
その時は島を一周し、スタンドでお食事もさせていただき、楽しく満喫した私。
スタンドで出会った島の女性に「何しに来たの?」と聞かれて、「島で結婚式をしたいんです!」と答えました。
「こんなところで?」ってびっくりされていたのですが、本当にロケーションも良くてすぐにこの島を気に入った私は「まずは前撮りとかで撮影にでもいつかこれたらいいなと思ってます」とお伝えしました。
「楽しみにしてます」と答えたその半年後に実現できるなんて思ってもいませんでした。
すぐに本島のことは色々な方にお話しました。
その中でも、今一緒に別の商品づくりとしてコラボしている穴吹邸さんという一棟貸しの宿泊施設の方にお話した時に、今後宿泊のオプションとして島遊びも提案していきたいということだったので、それから少ししてまたみんなで本島に渡った。
その船の中や本島で過ごしている中で出た話で、チャーター船で島に行けたらいいなというところから、
前撮りもチャーター船で行けたら密じゃないよね?しかもラグジュアリー感もあるし、他にはないような思い出づくりができるのでは…?
そこからは早かった!
本当に実現したい!と強く思った私は、CONNECTさんと本島での前撮りをシミュレーションしてプランを考えてみたり、船の会社の方とも何社か会って話をした。
幸い、いい方を紹介していただけたり、元々お知り合いだった方がカタマランヨットのキャプテンをしていたので、お話を聞いたりがすぐにでき、
船の試乗も何度かさせていただき、穴吹邸の方やケータリングのシェフ、カメラマンさんとも一緒にロケハンも行った。
衣装屋さんやカメラマンさん、ヘアメイクさんとも料金の話もスピーディーに行い、7月にその話が出てから約1ヵ月ちょっとで
クルージングフォトウエディング
という商品が生まれたのです。
そこから8月にお声がけしたお客様4組が9月10月の2ヵ月間で4組も体験してくださいました。
普通の前撮りよりは少し金額も高いし、売れるかな?と少しだけ不安に思っていたにも関わらず、お客様の反応はとって高く…
結婚式が延期になった代わりに楽しみができた!
コロナを気にしなくても人に合わずにリゾート感ある旅行が叶う!
と本当に喜んでもらえました。
また、終わってからの感動の方がもっともっと大きく
絶対他の人ができない体験をさせてもらってありがとう
あれが二人の思い出の新婚旅行になった
旅行気分で写真まで残せるなんて、なんて優雅な1日だったんだろう
と大絶賛してくれる。
あの落ち込んでいたみんなが笑顔に変わり、しかも延期になった結婚式をより楽しみにしてくれるようになったんです。
おススメしていく時点で私の不安は自信に変わり、この商品はきっとetowaの看板となる商品となる!と思えるようになりました。
今でも春のクルージングのお客様が少しずつ決まっていき、また島の皆様にもお世話になれそうです。
スタンドで会話した女性とは、実は今は家族ぐるみのお付き合いもさせていただいているくらい仲良くもなれましたし、私自身も何回本島に通ったんだろう?と思うくらい、昨年後半はプライベートでもよく遊びに行きました。
お話が長くなってしまったんですが、実はこの商品にはまだ続きがあります。
それはまた次回…
コロナ禍で生まれた商品、これも実はクルージングフォトウエディングだけではありません。こちらも発信していきます。
私が昨年の春からしてきたこと、皆さんにお伝えして少しでも何かのヒントになればと思っています。
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