プレイボーイとドン・ファンとオイラ
何気ない朝の風景・・・。
新聞に目を通すオイラ。
テレビから聞こえて来るニュース。
小学校に行くために、ニュースを聞きながら、急いで朝食を食べている息子さん。
毎朝繰り返される風景だ・・・。
朝食を終え、歯磨きをしながら、小学生へ行く準備をする息子。
そして、何の前触れも無く、唐突に質問をして来る息子・・・。
これもいつものことだ。
息子「ねぇ、ちちぃ、『プレイボーイ』ってなあに?」
オイラ「!?」
妻「(笑)」
ああ・・・。
テレビで『紀州のドン・ファン』の事件を報道しているからか・・・。
『日大アメフト部』の報道が一段落したら、今度は『紀州のドン・ファン』か・・・。
こんな物騒なニュースでも、こんなに報道を繰り返されたら嫌でも小学生の耳にも入るよね・・・。
っていうか、こいつ、英検4級合格しているのに、『プレイボーイ』も知らんのか!?
まあ、これも教育の一環だな・・・。
オイラ「単語、知ってるやろ?『play』はどういう意味?」
息子「えぇっと、『遊ぶ』!!」
オイラ「じゃあ、『boy』は?」
息子「えぇっと、『男の子』!!」
オイラ「じゃあ、続けて言ってみて!」
息子「遊んでる男の子!!」
オイラ「うん、それでいいんじゃない?」
息子「うん、それはわかるんだけど、何でこんなおじいちゃんが『プレイボーイ』なの?男の子じゃないよ?」
オイラ「!?」
妻「(爆笑)」
うーん、そういうことか・・・。
そういう意味で混乱しちゃったのね?
オイラ「おじいちゃんでも、いつも遊び回ってる人は『プレイボーイ』って呼ばれるんだよ(汗)」
息子「ふーん、じゃあ、ちちもお仕事していないから『プレイボーイ』なが?」
オイラ「!?」
妻「(大爆笑)」
こ、こいつ、なんてことを言いやがる!!
オイラが世のため人のため、一生懸命働いていることを知らないんだな!?
良い機会だ!!
オイラのお仕事をキチンと説明してやろう!!
と、思ってたら妻が徐に語り始めた・・・。
妻「そうだよ!(笑)ちちはいつも遊んでるんだよ!(笑)公園のお砂場でいつも遊んでるんだよ!!(爆笑)」
オイラ「!?」
息子「えぇっ!?そうながぁ!?凄い怪しい人やん!!ははぁ、それ本当ながぁ?」
オイラ「!?」
妻「本当、本当!!(笑)いつも小学校から不審者情報のメールが届くから!(爆笑)それ、ちちのこと!!(大爆笑)」
息子「え、えぇ~・・・それは嫌やなぁ・・・」
オイラ「ちょっ!?おいっ!?」
息子「とりあえずわかったぁ!!じゃあ行ってきま~す!!」
オイラ「ちょっ!?おいっ!?まてっ!?こらっ!!お~い!!」
敗北感!!
圧倒的敗北感!!
妻「あ~、面白かった(笑)」
オイラ「・・・ねぇ・・・オイラ、これから砂場に行かないといけないの?」
妻「うん!行ってらっしゃ~い!(笑)」
オイラ「・・・今日はお家でお仕事します・・・」
妻「じゃあ、会社まで車で送って行ってよ!!」
オイラ「その前にオイラに何か言うことは・・・?」
妻「楽しかったね!!」
オイラ「・・・うん。」
オイラは車のエンジンをかけた。
ラジオから『紀州のドン・ファン』のニュースが流れてきた・・・。
見上げると空は曇っていた・・・。
今にも泣きだしそうな曇天・・・。
吾輩はプレイボーイ(家族公認)である・・・。
まだ遊び相手はいない・・・。
ありがたい、ありがたい・・・。
#プレイボーイ #ドンファン #曇天 #吾輩はプレイボーイである
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