#13日目 浅き夢見し
おばんです!
昨日眠れなくて結局5時くらいに眠りました。
寝不足の日曜日。
朝ご飯は梅湯の朝湯気♨︎
寝不足ながら目が覚めてくれたので朝風呂へ行ってみることにします。
本滞在2回目の梅湯さん。土日だけ朝風呂営業があります。ネオンと深夜営業のイメージが強いのでなんかちょっと新鮮。
土日なのもあり結構お客さん賑わっていました。天窓から日差しが入って、湯船がきらきら。温水浴場とゆうか、プールとゆうか、そんなのほほんとする雰囲気のなかしっかり温まれました。
朝銭湯めっちゃいい。今日は上京してしまった大学時代の友人が大阪へ帰っているので、京都まで呼び出して遊んでもらいます!やったー!
ランチ/ 菜食 晴
四条大橋で待ち合わせ。昨日行こうとして入れなかったお店、晴をランチに提案すると、友人も前から目を付けてたってことで、即決定しました。
それにしても合流して歩き出した途端、お喋りが止まらない。久々に会うといつもこうな上に、京都生活で話し相手がいなかったので余計拍車がかかります。
目的の晴は錦市場の中にあるお店。よく見ないとわからないほどひっそりとした入り口をしています。暖簾をくぐるとガチャガチャしたあの錦市場の人混みが嘘のように静かな路地が続いており、その奥にさらにひっそり静かな町屋があり、そこが晴です。
異世界感があって厨二心がくすぐられること間違いなし。
開店して間もなくだったので、席も空いていて今日はすんなり入れました。メニューは一択、あんかけ丼のランチセットのみ。
全てが優しい味付けでほっこり…
思わず少しずつゆっくり食べになります。
湯葉ときのこのあんかけ丼
服部豆腐の冷や奴
おばんざい盛り合わせ
お漬け物
京都 一保堂のいり番茶
丼とおばんざいももちろんなんですが、特に冷や奴、あと番茶が美味しかった。シンプルなものほどこうゆうところで食べると、おいしいなってなる。
おやつ / 2éme MAISON
さて晴を出て五条の九時五時でカフェするべく南へ歩いてきましたが、お店とても混んでいて、しかも飲酒マストの貼り紙を見て、近くのカフェ2éme MAISONでおやつタイムとします。
もちろん移動中は永遠お喋り。もはや何を話したかなんてほぼ覚えていないぐらいの内容です毎回。ひたすら近況報告です。
2émeはいつかランチで来ようかなと思ってたのですが、実はカフェも行けるしディナーも行けるしちょっと一杯みたいな使い方もいけるし、お花とかも売ってたりして、懐が深すぎる場所。テラス席もあってオープンな雰囲気が、この季節は最高です。
私はチェリーパイ、友人はアップルパイを頼みました。チェリーパイってものがあることは知っていたけど実際食べたのは初めてな気がします。熱めの白人が、ハニ〜僕のチェリーパイちゃん!とか言ってるイメージしかない…
チェリーパイ、結構さくらんぼが酸っぱくて、ジューシーな感じがしておいしい。
ここでやっと本題について話し始めます。今日集まった目的は本当は、11月に予定している旅行の計画!!宿だけは前に会った時に予約したので、その他を今日決めてしまおうということになっていました。
しかししかし、調べているうちに、宿の予約日にそこまで辿り着く交通手段がもはや無いということが発覚、、まず旅行のスケジュールを変えるところからやり直し。島への旅は宿とセットで交通手段も抑えておかないといけない、勉強なりました。
旅行先である奄美大島の文化について調べると、ムチモレ踊りというのがあるらしいです。
全然関係ないやつが混ざって踊ってて気付かないやつ。こうゆう島のお祭りって少し怖くて面白そうですよね。惜しくも旅行に行く週とは被らなさそうです。
だいぶ長いこと話し合ってた気がします。無事に旅程がなんとなく決まる頃には夕方のいい時間になっていました。
京都の大学生活
帰るんかーと思いきやそうはいきません。2人で京都に来たら鴨川散歩って決まってますから。
大学時代は、総距離何キロかわからないぐらい一緒に鴨川沿いを歩きました。出町柳から始まり、部活とか授業とか就活の話をしながら数駅分歩いて四条あたりで電車に乗って大阪へ帰る。積もる話がある場合は五条まで延長もありです。
今日は逆方向、清水五条から北上ルートです。
話も自然と遡り大学時代の話に。
キャンパスライフには二パターンあり、一つはキラキラ系キャンパスライフ。サークルとバイトとゼミを頑張り、友達たくさん、かっこいい先輩と付き合って旅行に行ったりして、わいわい卒業みたいな。
もう一つはカオス系キャンパスライフ。サークルの謎慣習謎先輩に右往左往して、バイトもゼミも他人との絡みはなく、恋愛関係は眉唾な噂話が立っては消える。そしてよくわからないままに卒業みたいな。まさに森見登美彦や万城目学の世界。
私はどちらかというとカオス系の大学生活を送ったと思ってます。
入った部活は本当に年中謎行事だらけ。少し思い出すだけで、人には軽々しく言えないような酒池肉林?の脳内映像で溢れています。
一方では自分のゼミと掛け持ちで他学部のゼミに入ったり、京大や京芸の単位を取ったり、北山に枯れ芦を立てまくって林にしたり、芸術祭の裏方で京都中の劇場を往復したり。
森見万城目の小説に憧れて京都の大学へ進学したので、キラキラとは言えない思い出をとても気に入ってはいるのですが…心残りがないというと嘘になります。やっぱり心残りがあるから今京都で暮らしているところがあります。
おしゃべりは京都の大学生活は得手してカオス系になりがちなんじゃないかという意見に落ち着きました。決して自分の努力・実力不足ではない。あったかもしれないキラキラのキャンパスライフを想像する鴨川散歩は、それこそ四畳半の小説のようやなあと思っていました。
三条大橋まで歩いて来たところで鴨川を逸れ、河原町通りを南へ行きます。
大学を卒業してもうすぐ4年が経ちます。一回入学して卒業できる分の時間が流れたわけですが、また4年後、どう大学生活を振り返ることになるのか全然想像がつきません。
ルースチャイルズ&ルシンダチャイルズ “ルシンダ・チャイルズ 1970年代 初期作品集:Calico Mingling, Katema, Reclining Rondo, Particular Reel”
友人と別れた後、京都市京セラ美術館へkyoto experimentを見に行きます。今日はダンス作品、ルースチャイルズが叔母のルシンダチャイルズの過去の4作品であるCalico Mingling, Katema, Reclining Rondo, Particular Reelを再現して上演するというものです。
既に閉館後の美術館へ入ると、インスタグラマーたちがよく写真を撮っているあの白いロビーホールを四角く囲むように客席が設けられています。閉館後の美術館というだけでちょっとわくわくするのに、普段通り過ぎるだけのホールにじっと座るとか、こうゆうのkexぽくてテンション上がります。
作品が始まると、ルースを含めて4人のダンサーが、1人で踊ったり複数で踊ったりしながらプログラムが進んでいくのですが…終始無音。音楽もリズムもない。夜遅いしーんとした美術館にダンサーたちの靴とフロアが擦れる音のみ。かなり衝撃でした。
そして作品がめっちゃいい。音がないと純粋に動きだけを追うし、それをそのままに受け取ることになるんですね。4つとも何かの表現意図があるようでないような幾何学的な構成の作品でした。様式の踊りといえばのバレエでもあり得ないレベルに全てが決まっています。ダンスの動きを見せられているのか、その規則性を見せられているのかだんだんとわからなくなります。
なのに不思議なところは、規則があることはわかるし、開演前に渡された冊子にはっきりと法則が書かれているのに、その複雑さを見破れないんです。明らかにダンサーは一定の法則(というか振り付け)に従って踊っていて、それさえ分かれば今ここで見てる観客の誰だって代役ができるはずなんです。なのにぎりぎりのところで、どうすればそうやって踊れるのか、その法則に気付けないんです。
もうルース家が踊らなくてもいいように、この作品のからくり人形を作ってはどうか、とか考えていました。でも振り付けが幾何学的に構成されているからといって、動きまでそうというわけではないです。たまに伸びたりしなやかだったりするので、そこのバランスがまた素敵です。息も切れるし汗もでる、でも振り付けの規則がある限りそれに従って身体は動かされていく。こういう振り付けださらこそ人間が踊ることに意味があるってことだと思います。
幾何学的でユニゾンもおおいからか、各ダンサーの身体性にもとても目がいきます。衣装も超シンプルなのでそれぞれの踊り方の違いを見ているのも楽しかったポイントでした。
その潔さと空気感にkex2019で見たブシュラ・ウィーズゲン『Corbeaux(鴉)』を少し思い出していました。
夜ごはん / たく味
京都の夜を一人さらに北に行くことにします。散々話に上がった京大や同志社の辺りまでいくと、自分がもう大学生ではないことを思い知らされます。
今出川通で夜ごはんにしようと思ったのですが、百万遍の辺りは京大生のグループがたくさんいて意外と入りづらい。マクド横の路地で男女がいちゃついてました。
お店も閉まり出す時間、出町柳の方向へ歩いて行くと空いてるラーメン屋さんがあり入ることにしました。カウンターに私一人で店主もラーメン屋の店主って感じでしんとします。
一人で麺を啜っていると常連らしき巨体の男の人がやってきて、ラーメンと餃子とおにぎりを注文。同じサイズのはずのラーメンがミニチュアのように見えて二度見しました。
お店を出るとそのまま出町柳まで行き、コンビニでカフェラテとカイロを買ってデルタへ座りました。デルタはデルタで大学生らしき数組が等間隔になっています。鴨川を越えると京大エリアから同志社エリアに入ったような気分になります。四条の等間隔と違い、デルタは真っ暗なので居心地がよく、向かいの橋の電灯を眺めます。
季節もだいぶ寒くなってきて、あまり長く座っていると冷え切ってしまいそう。帰りは電車に乗って宿へ帰ることにします。今日は夢を思い出すように大学生活を振り返る一日になってしまいました。
ではまた👋