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カレーを食べさせてください
今日はカレーの日だと知って、思いっきりカレーを作るつもりでいた。私はカレーが大好物だ。テンアゲしないわけがない。以前は鉄腕ダッシュよろしくスパイスから作っていたくらいで、今も週1は食べているかもしれない。
というわけで、アゲアゲで人参・じゃがいも・玉ねぎ・鶏肉を取り出した。これらを「唐辛子を通した油」と「にんにく」で炒め、砂糖を入れ、じっくり煮て、ルーを入れると、美味しいカレーが完成する。不気味に笑いながら冷蔵庫を開けた。そうしたら、牛乳の賞味期限が近付いているのに気付いた。
「使わないとなあ」
今思えば、この独り言がいけなかった。つぶやいて10分後、私は何故か材料をバターで炒めていた。あまつさえ小麦粉も投入しているではないか。
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なんだこれは。しかも、入れる予定のないブロッコリーまで下茹でして炒めている。これシチューだよなと首を傾げながら、迷わず牛乳を入れてコンソメを取り出そうとした。が。
「ない」
困った。シチューにはいつもコンソメを使っていたのに。ただ、そこは料理慣れしている自分らしい。立ちすくむ事なく、手は鶏ガラスープに伸びていた。既に鶏肉も入れているからと思いつつ振りかけ、ことこと煮る。最後に粗挽きの塩コショウで調えて味見。
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「天才か」
そう思うくらいに美味しかった。いつも作っているし変な物を入れていないから当たり前といえば当たり前だ。冬の寒い時には、この温かいシチューがぴったりで最高にほっとする。我ながら完璧だ。そう思って、たっぷり数秒は無になっただろうか。ふと気付いた。
「カレーやあれへんわ」
カレーの日だからこそ、滅茶苦茶カレーの舌になっていたのに。よりによってシチューになるなんて。カブトムシを捕まえに行ってクワガタを持って帰るようなものだ。「いいけどさ。いいんだけどさ」という感じ。昆虫は苦手だから知らんけど。
結局、カレーの日にシチューを食べる羽目になってしまった。スプーンごと口に突っ込み、もにゅもにゅと食べながら「これnoteで愚痴ろう」と思ったから、食後にこれを書いた次第。あー。カレー食べたい。カレー不足。カレー欠乏症。カレーを遠慮せず好きなだけ食べられるようになりたいから、沢山応援してくれると嬉しい。いっそ、蛇口からだばだば出てくればいいのにな。いや駄目か。蛇口からカレーはさすがに嫌だな。じゃがいも詰まりそうだし。(そこじゃない)
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