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情報の取りすぎという心の食欲過多

「本当にもう、勘弁してほしい」

そう思いながら過ごしている人も、多いのではないだろうか。もはや「何が」なんて言わなくても分かるくらい、ひっきりなしに関連ニュースが流れている。

情報は食べ物

これは以前にも語ったのだが、ウイルスについてのニュースを必要以上に見過ぎてはいないだろうか?たしかに情報を入れるのは大切だし、否応なく知らなければいけない状況の人もいるかもしれない。そういった例外があるのは、大前提での話として聞いてほしい。

情報を入れるのが悪いわけではない。ただ「入れ過ぎ」の人も少なくないのではないかと。どんどん新たな話題が出てくるたび、危険だ危険だと騒がれるたび、気持ちが悪いほうへ引っ張られていやしないかと。

情報は生もの

と昔からよく言われている。「生ものだから早く処理したり発信したり受信したりしないと」のような意味合いだと思うが、私の場合は少し解釈が違う。「生もの=食べ物だから食べ過ぎると心の腹を壊す」だ。

情報を食べ物という観点で考えれば、情報の入れ過ぎは食べ過ぎに同じ。鉄の胃袋ならぬ鉄の心を持っている人なら上手く消化できるかもしれないが、そうでない場合は心が消化不良を起こして暗いほうへ引っ張られたりする。「心当たりがある」と手を挙げる人も結構いると思うが、どうだろう。

心八分目

では、心の腹痛を抑えるには?

それはやはり、心に食欲があるのを知る事だと思う。目に見えないから気づきづらいが、先ほども言ったように情報は実体のない食べ物だ。であるなら、心がぱんぱんになる満腹だってある。

その状態こそ「引っ張られてる」だ。

だから「あ。引っ張られてる今」と思ったら、それは心がぱんぱんの合図だと私は勝手に判断している。ボールドにして強調したが、あくまで私の場合はだ。

とはいえ、心の満腹度合いを知るのはエキスパートモードくらい難しい。満腹状態のそれになって初めて「やば」と我に返るものだったりするからだ。しかし、心に食欲があるのを意識できるようになると、初動(最初の行動)が変わる。初動が変われば、満腹手前で抑えるのも不可能ではなくなる。「腹八分目」と言われるように、情報を食べる時も

心八分目

にできれば、心の腹は壊しづらくなるのではないだろうか。自分が壊しやすいとしっかり認識して、

・最低限入れる情報はこれとこれ
・Twitterで情報系のを沢山TLに流さない
・記事にくっついているコメントを見ない

などを事前に決めておくのも、エトナシサラのおすすめだ。絶対守ろうのルールではなく、できなくても別に大丈夫なゆるめの自分ルール。

まとめ

あれやこれやと語ったものの、中には「分かっているけど見てしまう」のような人もいるかもしれない。不安だからつい見てしまったり、無意識にニュース記事のリンクを押してはどんどん読んでしまったり、世間はどう思っているのかと声を遡って拾って一喜一憂して疲れたり。

そもそも「入れるな」と言われて入れずにいられたら苦労はない。それは承知している。だから、ならばせめて今読んでくれているこの記事を、記憶の片隅にでも置いていてほしい。そして、つい情報を入れ過ぎてしまった後、いち段落ついて思い出した時だけでも意識してほしい――これは個人的なただの願いだ。エトナシサラが考えた1つの手として、ここに提案しておく。

あくまで、提案は提案。おすすめはおすすめ。決して押しつけるつもりはないから、嫌ならそれでかまわない。拒否したら地獄に落ちるわけでもないし、そういう呪術もかけられないから安心していい。

私がかけられるのは声だけだ。

受け取るも取らないも、自由。私にとっては、これを読んで自分なりに少しでも考えてくれるだけで十分に嬉しいし、物事について思いを巡らせること自体が素敵だと思う。本当にありがとうございます。

「緊急事態だ」「国がやばい」「感染拡大」「新型がまた出た」など、不穏当な言葉が毎日のように大皿に盛られて出されるが、全部平らげなくてもいいんだという事、見出しに踊らされないようにという事、既に気をつけるべきものが分かっていて尚且つきちんと守っているのなら必要以上の情報をシャットアウトしても問題がない事、それらだけは伝わりますように。

心のお腹、なでなで。

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エトナシ サラ
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