一か月経ちました。

先日、私の誕生日だったのですが、日本を出国してちょうど一か月でした。
色々なことがありました。

じつは、すごくつらいです。

4年も日本で勉強したのに、全然喋れない私。
ボスにも呼び出されて「語学力が達していない事に私は怒っています。」と怒られる始末。
もうこれは、私の語学のセンスの無さと、努力不足でしかありませんので、何もいえません。
それだけならまだしも、ちょっとひどい事も言われたので、なんだかなぁ~と。
面接で私の語学力はわかっているはずなので、そこまでひどい事を言うなら、試験で落としてほしかった。
とはいっても、色々学生の事を考えてくれている先生なので、嫌いにはなれない。
でも、心をぐちゃぐちゃにかき混ぜられた気分でした。

人は優しい生き物。

Francophoneの友達は皆優しくて、私が先生の指示を聞き取れなかった時、簡単な言葉で説明してくれたり、助けてくれます。
私がなかなか言葉が返せないとわかっていても、話しかけてくれたり、本当にありがたいです。
日本ではちょっと大変な思いをしていたので(過去の日記を参照)、こちらにきて、沢山の人に助けてもらい、人の温かさに感動しています。
「人って、本当はこんなに優しいんだ…」と。
(日本でどれだけ嫌な思いをしていたんだ?!って感じですね笑)
日本人の友達も助けてくれて、本当に良い人たちに巡り合えたと感じています。

3~4割

授業で聞き取れるのは3~4割程度かな、と思います。もっと少ないかも。
単語は拾えるのですが、フレーズにならないので、結局ちゃんと理解できません。
それと、聞いた言葉を理解して、頭に残しておくことが難しい。
聞いてその時理解できても、後から説明することが難しいのです。
先生の動きや表情、そして単語で最後に要約して理解する、という感じです。

正直、全てを理解できないことがとても悔しいです。
全て理解できれば、もっと実りある時間なのに…とか。
15年、私は指導者として生きてきましたので、言葉がもっと理解できれば、もっと色々な視点で考えたり、理解することが出来るはずなのに、と。

先生が学生に問いかけるときに「これかな?」と思う事があるんです。
でも語学の自信がないから声を出せない。
で、誰かが私と同じ単語を答えて合っている時もあり「なんだぁ、合ってた。」という事も度々あります。
早く自信をもって答えられるようになりたいな。

とはいっても、今でも色々な気付きはあり、内容だけでなく、先生のアプローチなど、とても勉強になります。

みんな色々な事情があって、大変な思いをしている。

先日、スペイン語とカタルーニャ語を話す友達と会話していた時、
「日本語は言葉も全然違うし、フランス語を習得するのは大変だよね」
と言われました。
自分の喋れる言葉は、日本語よりも(フランス語に)似ているから、それに比べると、日本人は本当に大変だと思う、と。
文法、単語、発音、全てにおいて日本語は日本語だけなので、もうこれは、日本人として生まれた運命ですから、仕方ないですね。

彼女は、ノートやメモはスペイン語で取っていて、先日、書いたメモを発表するときに、急に先生に当てられたので、スペイン語のメモをフランス語に変換するのに苦労している姿を見たばかりでした。
フランス語を喋れる彼女だって、大変な思いをしているし、すごく努力している、と思うと、私はもっと頑張らなくちゃいけないな、と思いました。

ここに来た人にしかわからないこと。

私のやっている分野の界隈の人からすると、ジュネーブは聖地で、みんなの憧れの場所でもあります。
実際、ジュネーブに行く事を羨ましがる人も多かったです。
多分そういう人たちには、私がとても楽しんでいるように見えている気がします。
正直なところ、心から「楽しい」と思うのは、もうちょっと先かな、と思います。
なんで私はここに来たのか、心に決めてきた目標や目的などを確認する毎日。
やっと最近、少しだけ心が落ち着いてきました。

乗り越えなくては。

マスターを終えて、その先にある資格をとりたい、と考えていましたが、ちょっと弱気になっています。
マスターを、いや、この一年を乗り越えられるか、それすらもわからないなぁと。
でも、誰に何と言われようと、自分の出来る事、やるべきことを淡々と続けていく、だたそれだけだ、と今思っています。
すぐに成果がでなくても続けていく事ができる、それが私の強みです。

頑張って生きるのみ。

受験の時も感じた、今だから見える視点や感じる苦悩、自分と向き合う事の辛さなど、辛い気持ちも、悔しい気持ちも、一つ一つ向き合って、噛みしめていこうと思います。
いつか、振り返った時に「こんな事があったね」と自分で自分を愛でる事が出来るように。

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