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変化の先にあるもの。

力を抜いて
肩が上がっているから下げて
手首の動きを柔らかく
緊張を解いて
緩めて
音楽的に

ここ最近のピアノのレッスンで言われる言葉たちです。
それは、今回の院試を受けるときに、ものすごく焦っていた気持ちがテクニックに繋がってずっと弾いていたから、りきみが若干癖のようになってしまったこと。
そして、「しっかり弾きたい」と思って練習しているので、それが良くない方向へと進んでしまった事、というのが、最近の私の、私自身の分析です。

今、Bachの平均律をレッスンでみてもらっているのですが、Bachの譜読みは、私は他の曲とは違う読み方をします。
(といっても、Bachを弾く人は、みんなやる、練習方法ですが…)

私には、パズルを解いていくような感覚です。
1つ1つ紐解き、解いた糸をまた合わせ、また解き、、、という、計算しつくされたモチーフやフレーズ、ハーモニーを分析して、曲を組み立てていきます。

今日、平均律のフーガを弾いていて、やっと音楽的に弾けるようになったのですが、先生にこんなことを話しました。

私のイメージでは、Bachはとてもメカニックだし、パズルみたい。
だから、私は弾く時にとても固くなってしまう。
でも、Bachはもっと音楽的に弾いていいんだとわかったし、少しはそう弾けるように、、、私はなりましたか??

先生は、
テクニックは必要だし、きちんと段階を踏んで分析し、練習していく事は必要。あなたはそれをしているから次の段階に行けるし、今磨いているのよ、
と。

最近、自分の音や、練習方法に自信がなくなっていたので、とても前向きな気持ちになれた言葉でした。
久しぶりに、シンプルに「ピアノが弾けて嬉しい」「しあわせ」と感じました。
こんなに力を抜いて、音を聴いて、感じて、弾いたのは久しぶりかもしれません。

1時間位のレッスン(本当は45分なんだけど、いつも60分位やってくれる)なのですが、レッスン後、レッスンで弾いた曲を弾きたくない程、その曲を味わって、心も頭も満たされる時間を過ごします。
そして、ものすごく疲れます(笑)
その曲の事を考えるのがしんどくなる程です。
それは「嫌い」とかネガティブな事ではなくて、お腹いっぱいでもう食べ物見るのも嫌、みたいな感覚に似ています。

あなたはよい音楽家だし、テクニックもある。
だから、あなたはもっと変われる!

と、毎週先生に励ましてもらい、褒めてもらい、今までとは違う、音楽的な表現方法をレッスンしてもらっています。
入学して3カ月、ピアノの先生は、「ここにきて良かった、この人に出会えて良かった」と思う人の一人です。

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