シンプルに、スマートに。
私の留学に賛否両論の声が続々と届いています(笑)
立場的に想定内でしたので極秘受験をしましたし、15年近く色々な場所で仕事をしていれば、そりゃぁ、色々な人から、色々な事をいわれるよなぁ~、とは思っていましたが、想像以上にモヤモヤしていて、なかなかここに記事が書けない状態でした。
(聞き流せばいいことなのですが…)
愚痴のような、荒い記事になりますが、今日はお許しください。
なぜ行くのか。
私が留学を決めたのは、これからの人生を考えての決断です。
日本で勉強する事も、しようと思えば出来るし、日本の大学院を受験する事もアリだったかもしれません。
しかし、専門分野を深める事、そして、この先の人生を考えて、ジュネーブに行くのが良い、と、夫と話し合った色々な流れがあります。
長年計画していたことではなかったのですが、なんとなく、一歩踏み出す様々なタイミングが今「合った」という感じです。
これは「マウント」なのかッッ?!
「行きたかったけど、語学が出来なかったから行けなかった」
「行きたかったけど、家族がいたから行けなかった」
「仕事を全部辞めるのはもったいないと言われて行かなかった」
「ジュネーブから帰ってきた人はつかいものにならない」
「今さら行って何がしたいの?」
「何をやりたいのか、ぜひ探してきて欲しい」
「外国の先生に習いたがる人が多いけどそんなものは意味がない」
全て、年上の人達から実際に聞かされた言葉です。
そして最後はポロっと「羨ましい」と言う人もいたり…
そんな言葉を聞かされた私の心は、きれいに整った部屋に土足で入ってこられて、ぐちゃぐちゃにされている気分といいましょうか…
しばらく、私の心は、ものすごくモヤっとしていました。
それなら、ほっといて欲しい。
そういう事しか言えないならほっといて欲しい、というのが本音です。
乱暴な言い方をすると、「大きなお世話」です。
もちろん、様々な価値観と、意見を持っている人がいるのは十分わかっています。
心の中で思うのは勝手ですが、言葉にして私にぶつけるとか、噂をするとか、陰湿な態度をとるとか、全然スマートじゃないな、と。
「何をやりたいのか見つけてきてね」なんて、この歳で、しかも夫と別居をしてまで海外で「自分探し」なんて、相当ヤバいアラフォーです(笑
私の中には留学する明確な目的があります。
帰国後の「使える・使えない」は、その場所ではそうなのかもしれません。
でも、今の私は色々な意味で「世界は広い」と思っています。
帰国後、もしそこで使えない私になったとしても、私を求めてくれる場所を探したり、自分で作ろう、と考えています。
それに、きっと、どこかにあるはずです、私を求めてくれる場所が。
私も、ほぼ全ての仕事を辞めました。
それでも、チャレンジする価値があると、私は思っています。
今の私には、自分の環境を変える必要がある、と思っています。
その価値観は、人それぞれですから、私はそうだった、というだけです。
気持ちよく渡航に向けて、過ごせるかと思っていたのですが、想定内とはいっても、想像以上に「マウント」をうけています(笑)
心配してるような?、応援しているような?、そんなそぶりを見せながら、ケンシロウの北斗百裂拳のように、外は無傷、内側はボロボロにされている状態です。(私はそんなので死なないけどね)
全ては言い訳。
この受験を決めたのも私。
合格を勝ち取ったのも私。
そのために努力したのも私。
そして、留学するのは私。
心身ともにボロボロになりながら、夫に支えてもらい、恩師に支えてもらい、先輩・同僚・友人に支えてもらい、自分と向き合い、力不足も自覚し、でも、自分が今できる努力をして、私は合格をもらいました。
もちろん、そういう部分を私は沢山の人に見せなかったので、皆は知りません。
だからといって、ひどい言葉で否定するのは、また違うと思います。
行きたかったのなら、行けばよかったじゃないですか。
行けるように自分で環境を整えて、努力して、挑戦すればよかったじゃないですか。
結局、一歩踏み出さなかったのは自分じゃないですか。
(…と、私は心の中で、相手に投げかけました。)
「今さら」なんて言葉はない。
私は「学び」に年齢は関係ないと思っています。
私が通っていたフランス語のクラスは、ほとんどの方が私の親以上の年齢の方でした。
皆さん、どういう目的で通っていたのかは聞きませんでしたが、長く勉強している方がほとんどで、学ぶ事を楽しんでいたように見えました。
色々な仕事がそうだと思いますが、私の仕事も生涯勉強し続けなくてはならないですし、自分のアップデートをとめたら終わりです。
あと30~40年、この仕事を続けるとして、このまま日本で過ごすよりも、もう一度、深く学び直し、視野をさらに広げ、技術も高めることが、自分のこれからの人生を豊かにすると思いましたし、幸せに過ごすためには必要だと考えました。
若くはありませんが、遅くはないと思っています。
なぜなら、「やりたい」と思った時にやればいい、その時がそういうタイミングだった、ただそれだけだと思うのです。
私はとても恵まれている。
私は夫に応援してもらえて、本当に恵まれた環境にいると思っています。
留学したくても出来ない人がいる、という事も言われました。
妻が夫を置いて留学なんて、「一般的」には普通ではないのもわかっています。
両親たちには「自分勝手な事している妻」に見えている様です。
でも、私たち夫婦は音楽家です。
「一般的」ではない感覚を持っています。
結局、二人で納得して決めればよいと思っています。
夫の協力と理解がなければ、こんな選択はできませんでした。
なので、夫には、本当に感謝しています。
大事にしたい人にだけ、気持ちをかえそう。
もちろん、気持ちよく送り出してくれる人もいます。
全力で応援してくれる人もいます。
こころから合格を喜んでくれた人もいます。
今回の事で、様々な人の、様々な部分がよく見えました。
これまで尽くしても大事にされなかったこともありますし、私の心は容量がそれほどありません。
好き嫌いがはっきりしています。
一度醒めるとなかなか心が戻らない性格です。
なので、大事にしたい人だけ、大事にしてくれた人だけに、ちゃんとかえそう、そういうシンプルな気持ちが、より一層強くなりました。
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