賞をいただきました。
あまりに驚き、混乱しています。
即興演奏の試験結果がすごくよくて1位になり、とある財団からの受賞しました。
通常は最終学年の学生がとるらしく、誰がとるのかなぁ〜と客席でぼーっとしていたら、私の名前が呼ばれました。
パニック!!笑
聞き間違いだと思っていたら、クラスメイトが(前に出ろ!!)ってジェスチャーしていて、気づいたら学校長とハグしてました。
今年は苦難の年でした。
ここには少し前に書きましたが、鬱になり、多くの時間を苦悩の中で過ごし、肉体的にも精神的にも苦しかったんです。
自分の音楽性、心、すべてに迷いがあったし、自分の奏でる音楽に自信が持てなかった。
自分の努力や挑戦が認められることはないと思っていた。
自己肯定感はどんどん低くなっていきました。
試験でどう評価されるのか不安でしたが、特に、1週間で準備をする課題で考えたヴァリエーションの構成がうまくいったのがきっかけで、自信がない中でも落ち着いてしっかりと音楽と向き合うことができました。
私は即興がうまくできないことがコンプレックスです。
でもピアノを弾くことは大好きだし、長年克服したいと思っていた。
この素晴らしい賞のおかげで、即興演奏という素晴らしい世界に少し近づくことができたと思いました。
友人の中には、なぜ私がこの賞を受賞したのか不思議に思う人もいるかもしれません(と、友人に言われたから...)。
卒業していく学年からの選出が通常のところ、一個下の学年の私が受賞したので、友人がポロっと「etoileさんが取れるなら自分も頑張ったら受賞できたかもって悔しい思いをした人がいたかもしれないですね」と。
なんとも、凄いことをいうなぁと思ったけど、たぶん、そういう気持ちになった人いるだろうなぁって思ったから、何も言えなかった。
絶賛、自己肯定感下がり中なもので…
(結構こういうことがあるんですよ、心を乱されるような言葉を聴くことが。これはまた別の記事で書きますね。ちょっと自分の気持ちを分析したい。)
まぁ、だからってことではないけれど、この素晴らしい賞を持っていることが恥ずかしくないよう、これからも精進していかなければと思っています。
自分の中でやり続けることは変わらないし、これは、留学が終わっても続いていくことですしね。
この賞は、私が専門にしている音楽教育を作った人(もう亡くなっています)の財団からの賞でした。
受賞式のあと、パーティーがあるのですが、そこで財団の方に声をかけられました。
あとからFBやインスタグラムでコンタクトがあり、メッセージのやり取りをしたのですが、「私のおじいちゃんも、あなたの受賞を喜んでいます」と。
お孫さんがまだご存命という時点で、現代に近い人物だったんだなぁと実感しました。
勉強しているときは「すごく昔の音楽家」というイメージだったので。
この辛い1年を乗り切ることができたのは、苦しい時に支えてくれた友人や家族、そしていつも優しく見守ってくれた学科長のおかげです。
みんなありがとう。
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