帰国の準備と手続き(10/25追記)

ジュネーブの家を退居し、ビザを失効させ(出国宣言をしなければならなかった)、7月にしっかり帰国しました。
日本でも引っ越しは大変なのに、海外で引っ越しって、本当に大変ですね。
帰国後も、しばらくは手続きが続きましたので、メモします。
これから留学行く方、留学から帰る方、もしよければ、軽ーく、参考にしてみてください。


家の明け渡し

私は、学生だけが済むことができるレジデンスに住んでいました。
家賃を余計に払いたくなかったので、学年末の6月末日で退居することにしました。これは、4月末に日本に一時帰国する随分前から決めていました。

退居日は日曜日だったため、レセプションが閉まっていることがわかっていたので、事前に備品のチェックに来てもらいました。

部屋をきれいにして退居するのは、きっと日本人だけでしょうね(笑)
かなりピカピカにして退居しました。
飛ぶ鳥跡を濁さず、です。

ベッドシーツは備品で配布されていましたが、黄色は私の趣味じゃなかったので、自分で買ったものを使っていました。
部屋の壁も黄色、シーツも黄色だと、ちょっとキツいでしょう?(笑)
なので、H&M Homeでチャコールグレーのカバーを買って使っていました。
なので、備品のシーツは洗濯したきれいなものを置いてきましたし、食器類もそのまま次の人が使える様にセットしてきましたし、部屋の床などもきれいに拭き掃除してきました。

窓の網戸は、、、自分で貼ったのですが(笑)、便利なので、そのままにしました。
次の入居者、私に感謝してくれよな!
君の部屋は窓を開けていても虫が入ってこないぞ!!(笑)
原状復帰が基本ですが、網戸くらいは、きっと感謝されるはず?!

荷物は寄付か、処分

荷物は殆ど捨てました。
「人生には、大事なものはそう多くはない。。。」
と自分に言い聞かせて…(笑)

洋服や靴で、きれいなものは寄付ボックスに。
街中に沢山ありますので、すぐ見つけられると思います。
食器類や家具はレジデンスの住人が通る場所に置いておくと、30分後くらいには全てなくなっていました。だって、ドライヤーや、かわいいカフェテーブル、本当にいい物置いたので(笑)

また、家電製品や棚などは、友人に買い取ってもらったり、引き取ってもらったりもしました。

文房具は、学校の学生部屋に寄付しました。
あっという間にはけるはず。日本の文房具は人気ですから。

買い取り等のお店は基本ない。

日本のような、買取屋さんは基本ありません。
洋服や靴、日用品を私は結構綺麗に使っていたので、少しでもお金になったら、と思っていましたが、全くお金には変えられませんでした。残念。。。

ブランド物や人気の家電は買い取ってくれるお店はあります。
私はそこで自転車を売ろうとしたのですが、買取不可でした。
そこで買い取ってくれたのは、電子ピアノだけ。それでも、大した額にはなりませんでしたが。

100円ショップはないですし、物価が高く、学生は節約しているので、レジデンスの通路に置いたものはすぐはけましたし、不用品をお金に変えなくてもいいと割り切れれば、おそらく、荷物の処分はそれほど大変ではないかもしれません。

保証金など返金された

入居日に支払った保証金や、これまでに多めに払っていた家賃は、手続き後、返金されました。
分かってはいたけれど、結構嬉しかったです。今、円安ですからね!

本当に良くしてもらったレジデンスで、とっても気に入っていた部屋だったので、もう住むことがないと思うと寂しいです。
湖には部屋から2分でいけたし、部屋から見えたし、周りはスーパーやレストランも多くて、コルナヴァン駅も歩いていけるし、なんなら、街中まで歩けるし、とってもいい場所でした。

携帯電話会社の解約

私は「Salt」と契約していました。
毎月の支払いが安くなるプランで契約をしていたので、解約する時に料金がかかるといわれました。
しかし、スイス国内で他社への乗り換えではないこと、日本に帰国しなければならないから解約しなければならないことなど伝えると、出国証明書があれば、解約金を少し減らすことができるかもしれない、と教えてくれました。

これはおそらくみんなが必ずできることではないと思いますので、注意してください。
というのも、残りの契約期間にもよると思いますし、解約金の金額は、その時にはわかりませんでした。
あくまでも、出国証明書の提出を求められ、それからsaltで審査にかけて、いくら支払うかが連絡くる、という感じです。
saltの解約は電話でおこないますので、コールセンターの方に相談してみるといいと思います。

とても丁寧に説明と、手続きをしてくれたコールセンターのお兄さんには感謝です。
結果、出国証明書をメールで送り、本来の解約金の半分位の支払いで私は済みました。

健康保険の解約

スイスでは、日本のような「国保」がありません。しかし、自分で保険会社を選び、必ず契約をしなければなりません。
契約は一年ごとに自動更新されるため、解約する場合は手続きが必要です。

解約をするには、出国証明書が必要です。
保険会社はメールでのやりとりしかしていませんでしたので、解約も全てメールです。
証明書をメールで送り、返事がきたら終了です。
保険は、月払い、数か月まとめての支払い、1年分一括支払い、など様々な支払方法がありました。私は数か月まとめての支払いだったため、余分に支払いをしていた料金は後日返金されました。

tpgの定期券

ジュネーブ内の移動には、tpgの交通定期券が便利です。
トラムやバス、電車をほぼ毎日利用する私は一年分の定期券を持っていました。
これは、自動更新ではなく、毎年、期限が切れる前に自分で更新するので、ほっておけばOKです。
先日「そろそろ期限切れるよ!」のメールが来ましたが、それもほっておいてOKです。

ポストの口座解約

私はポスト(郵便局)の口座を持っていました。
給料の振り込みはもちろんの事、お金を引き出したり、口座からどこかに振り込んだり、アプリで口座内を確認出来たりします。
また、カードはデビットカードのような機能で使えるので、スーパーなど、殆どのお店で支払いに使えます。

口座の解約は、郵便の窓口ではなく、銀行の手続きが出来るポストにいかなければなりません。
私はコルナヴァン駅近く(モンブラン通り)の大きなポストの窓口に行き、解約の手続きをしました。
口座内の残額はその場で全て現金にできます。口座を閉めると案内が手紙で届くので、帰国前日などはやめた方がいいと思います。

でも、ポストのカードの便利さを知っていると、ギリギリまで使いたいんですよね。空港でも使えるし。小銭残らないし。
ただ、口座は毎月お金がかかるんです。
ポストは1か月5フランの手数料がかかります。
私は、スイスに戻るかもしれない、ということもあり、口座はキープしようと思ったのですが、毎月手数料がかかるので、結局全て解約しました。

滞在許可証を失効させなければならない

さて、滞在許可証ですが、私は、出国日に合わせて期限が切れる様に手続きをしました。
なぜなら、私のビザは10月31日までのビザで、様々な解約の手続きをするには、移民局に「出国宣言」をして、証明書を発行してもらい、その証明書を提出することで、解約ができるからです。

出国証明書を出さずにいると、ビザの期限最終日まで契約状態になるため、私の場合、スイスにいなくても4か月分余分に支払いをしなければならない状態だったわけです。
保険料金も、携帯料金も、どれもとんでもなく高額ですし、そもそも、日本にいるので必要ありません。
そのため、出国宣言をしてビザを失効させて、証明書を発行し、関係各所に送って手続きをしました。

ちなみに、出国宣言も、証明書(これは有料)も、全てカントンの自分のポータルサイトで手続きをします。
私はかなりギリギリで手続きをしましたが、帰国日が決まっている人は、早めにしっかり手続きしたほうがいいと思います。

また、この話はちゃんと調べたわけではなく、友人から聞いた話なので、本当かわからないのですが、一度、滞在許可証を取得した日本人は、ビザの期限がきれると、半年間スイスに入国できない、と聞きました。
万が一、2025年2月に私が復学するとなると、10月末までのビザをもっていると、2月に入国できないので、復学が出来ないことになります。
本当かわかりませんが…
どちらにしろ、解約手続きで出国証明書が必要でしたが、留学生の皆さん、完全帰国する時、ご注意を。

領事館への連絡

滞在中、デモやストのお知らせや、祭りによる通行止めのお知らせ、事件のお知らせなど、領事館からメールが来るように私はメアドを登録していました。
実は、どのように領事館に自分の情報を登録したのか全く覚えていないのですが、たぶん、ネットとかで登録したんだと思います。
10月に、領事館から滞在中か、否か、連絡してください、とメールが来たのですが、サイトのアカウントが全く分からず、実はほっといたんです。

そうしたら、スイスから着信が!!!
どうやら、私は2024年夏ごろに日本に帰国する、と登録していたようで、まだ滞在中か、の確認連絡でした。
おそらく、こういった情報は、戦争や事故など、何かあったときの邦人情報として必要なのだろうと思います。
スイスからの着信はびっくりしましたが、しっかり、帰国している事を伝え、滞在邦人のリストから削除してもらいました。
完全帰国の際は、領事館への連絡もお忘れなく。

終わりに、

以上が、主な手続きなどでした。
家の解約は、住んでいる場所によって、退居希望日の何か月前に連絡が必要か、など変わります。特に、コロカシオン(ホームステイというのかな?)タイプは、契約書がなく、色々なルールが口約束だったりもします。
(実際、私は二軒目の家主と、退居日と家賃について少し揉めました。)
なので、ぜひ、ご自分の家の契約内容をよく確認してくださいね!

あ、そうそう、日本に帰るとき、ジュネーブの出国窓口で、ビザと学生証の提示を求められました。
出国だし~、自分の国に帰るだけだし~、もうビザとか関係ないかな~と思っていたのですが、滞在許可証の提示を求められたので、帰国する時も、パスポートと一緒に携帯しておきましょう。
日本に帰るまで、常に携帯です。

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