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なぜゲームメーカーは発表と同時にゲームを購入できるようにしないのか?

「ゲームは発表と同時に購入できた方が売り上げが伸びるんじゃないのか?」

というツイートが話題になって、僕も昔、同じことを先輩に聞いて鼻で笑われたことを思い出した。

それもそうだ、パッケージ販売の比率が高いCSゲームはお客さんにゲームを売る前にまずAmazonや家電量販店などのバイヤーにゲームを売る必要があるのだ。

そしてバイヤーが何を元にゲームの発注数を決めるかと言うと、発注日までのユーザー盛り上がり(予約数)や発売日までのPRプラン、アニメ化などのメディアミックス展開の予定の有無、描き下ろし店舗特典の有無などなどであり、メーカーやゲームソフトの販売を行う流通会社は各法人に足を運んだり、説明会などを開いて各バイヤーと商談をおこなっているのだ。

DL専用ゲームは「発表後即販売」で全然アリだと思うけど、パッケージ版のあるゲームでそれをやろうとすると、各法人のバイヤーからは「利益率の高いDL版だけ売れれば店舗のことはどうでもいいってことですか?🥲」という感じでクレームが入り関係が悪化する。なのでそもそも実現が難しい。

電子版比率が急激に高まるマンガ業界でもマンガ家がよく「初動が大事なので発売日に買ってください。できれば予約もしてください」と訴えるのは、ゲーム同様店舗からの発注数が非常に重要であり、かつ、発売日付近にチャンスロスした商品は殆どの場合そのまま売れなくなっていってしまうからだ。

まとめると、ゲームパブリッシャーはユーザーではなくまずバイヤーにゲームを売る必要があるため、長いプロモーション期間を設けて幾つも施策を打ち、ユーザーからの反響や予約を集め「ほら!めっちゃ売れそうでしょ!?だからいっぱい発注して!」というデモンストレーションを行う必要がある。

バイヤーが参考にする一番大きな指標はやはり【予約数】なので、気になるゲームや好きなゲーム(あとマンガ等も)が発表された時は是非予約をしてほしい。 そうするとゲームメーカーがめっちゃ喜びます。

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