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今日のちょい読み読書・その2 『遺伝子はなぜ不公平なのか?』

P56より。

明るい人が正解か、暗い人が正解か

『目の数が2つと言うのは、遺伝子で決められている。
遺伝子は体の設計図なのだ。それでは、私たちの個性と呼ばれるものは、どのように決められているのだろう。
生命の進化は、正解のないものは、様々な答えを用意する。つまり、それがそれぞれ違う答えを持っているのだ。
それが遺伝的な多様性である。
そして、その遺伝的な多様性は、人間の世界では、それこそが「個性」と呼ばれるものだ。

「遺伝的な多様性」は、答えのない世界を生き抜くために、生命の進化が戦略的に作り出したものである。』(以上、P56より引用)

この本すげえなぁ。
確か稲垣さんて、雑草のスペシャリストだったと記憶しているのですが、ずいぶん前に雑草の話の本を買って読んで面白かったことを覚えている。
一昨日、久々に買ってきちゃって、読んでみたらとんでもなく面白くて、とんでもなくユニーク。
しかも今世界は答えのない毎日を送ることになってきている。
ほんとに複雑で先が見えない。
だからこそ、多様性であることが必要なんだとも言われ出している。
その多様性であることの1番の人類の証明が、それぞれ持ってる個性なわけですよ、奥さん!

こので、また引用します。

『生物は答えのあるものは、答えの形に進化する。
そして、答えのないものに対して「個性」を用意するのだ。
私たちの目の数に個性は無い。
それでは、どのようなものに個性があるだろう。
例えば、顔は一人一人が違う。と言う事は、顔立ちにはベストな答えがないと言うことなのだ。
もし、イケメンの顔が正解なのだとすれば、すべての人類がその顔立ちに進化をするはずだ。そうでないと言う事は、私の顔もまた、たくさん用意された答えの1つということである。』(以上、P57より引用)

全く持ってユニークだ。
この数行で、自分の顔に自信が持ててしまった。この個性的な私の顔も、絶対的に、人類にとって必要なものなのだ、と言うふうに思えてしまった。
それぞれが、人類にとって必要な個性なのだ。それぞれの顔も、それぞれの性格も。

すげえぞこの本、超面白え。
以上です。

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