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『真夏の死』三島由紀夫

三島由紀夫の短編集『真夏の死』の中の短編「真夏の死」を読む。

しかし、何度も眠りこける。
過去に何度か読んでるので、話の筋は大体わかる。
三島由紀夫の硬質な文体が小気味よく、しかし理解不能な部分も多く、眠りを誘う。
それでもなぜか、夏になると読みたくなる。

60年以上前に書かれた小説です。
たかだか66ページの短編です。
でも、読み終わるのに1週間以上かかっている。(間も空いてしまっている)

難解なところに差し掛かると、何度も読み直すから時間がかかるのだ。

それでも、読むのをやめられない。
なぜか?

それは、初めてこれを読んだ時の、読後のインパクトを体が覚えているからだ。

まさにこれぞ小説の凄さだよ!
と、体が戦慄した。

しかし、今回は、飛び飛びに読み過ぎたせいか、その戦慄はさほどではなかった。

しかし、真夏の海の壮大さが鮮明にイメージされ、風の強さを頬に、空の青さを目に、波の音を耳に感じることができた。
あたかも自分がその海岸にたっているようなリアルを感じることができた。


エアコンが効いた心地よいカフェで、
ゆったりと三島由紀夫を読む。
こんな贅沢なことはない。


カフェの窓から外を見ると
真夏の日差しが騒がしい。

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