青春漂流
今回も、ネットショッピングサイト「BASE」内の『本の越後屋スペシャル』からの紹介となります。
『青春漂流』立花隆・著 講談社文庫。
この本との出会いは靴のフランチャイズオーナーを辞めて古本屋開業に向けて突っ走っている時だったと思います。
おそらく40歳位の時。
その時自分は離婚したばかりで、精神的には人生最悪の時でした。離婚及びそれにまつわる様々な事柄で自分が精神的に押しつぶされそうになっていました。
その中から這い出したかった。
と言う思いもあって、自分を夢中にさせてくれる人生の目標を探していました。しかし、古本屋に向けて準備を進めている中で、心のどこかにこのまま走っていいのだろうかと言うブレブレの部分があったように思います。
そんな時にこの本に出会い、ふらついていた私の背中をドンって押してくれました。
自信を持って自分のやりたいことに挑戦し続ける勇気をもらった本でした。
自分にとって青春の記念碑的存在の本です。
だから、ずっとしまっておきました。正直、手放したくない。
しかし、もうそれほど読む事はないだろうと言う気持ちが半分と、今当時の自分と同じように人生の選択に迷っている人が読んだ方がこの本にとっても有意義だろうと思い出品することにしました。
内容は「1度は挫折し方向転換した若者達。その大胆な選択が成功だったかどうかを語る事はまだできない。何しろ彼らは迷いや戸惑いの青春の真っ只中にいるのだから。自らも不安や悩みの放浪の旅から自己確立をしたと言う著者は、職業も種々な11人の若者たちと夜を徹して語り合う。鮮烈な人間ドキュメント。」
以上、文庫本の裏表紙にある紹介文からの転記しました。
インタビューされた若者たちの内訳は、
オークビレッジ塗師32歳、手作りナイフ職人33歳、猿回し調教師22歳、精肉職人33歳、動物カメラマン34歳、フレームビルダー36歳、鷹匠33歳、ワインソムリエ25歳、コック34歳、染織家34歳、レコーディングミキサー36歳、となっています。年齢は、20代半ばから30代半ばと言う感じです。
本当に熱い熱い1冊です。
彼らの懸命に生きた証をぜひ読んでみて下さい。
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