何度でもやり直す。諦めない。「こうなりたい!」と思う自分がいるきみへ。「私の推し本シリーズ16」
【きみはスゴイぜ!】 改訂版。
この本の著者は、20年位前に全英卓球チャンピオンになり、英国代表としてオリンピックにも2回出場している、卓球の実力者です。
この人が自分のことを、ふつうの子どもだったと言っています。すごい子の片りんすら見られなかったそうです。
そのふつうの子だった著者が、卓球のチャンピオンになった理由を、いくつかの角度から分析しています。
1.練習できる環境。
両親が卓球のファンでした。なぜか、自分の家のガレージに卓球台がありました。ですのでいつでも卓球の練習ができました。
2.身近な練習相手。
兄さんがスポーツ万能でした。しかも、めちゃくちゃ負けず嫌い。そんなお兄さんと卓球が毎日でもできた。いつでも対戦OKの便利な練習相手がいました。
3.熱血コーチ。
めちゃめちゃ熱心な学校の先生がいて、いつも生徒が全力を尽くせるように、励ましてくれる熱血先生の存在がありました。
特に力を注いでいたのは、卓球部でした。
4.高め合える場所。
そして、地元の卓球クラブがあり、そこでみんなと技を高め合う場所がありました。そこの卓球場の鍵をもらえたため、昼でも夜でも好きなだけ卓球の練習ができました。
以上、4つの条件が揃ったことで、普通の男だった著者がめきめきと力をつけ、才能を発揮するようになったようです。
そんな著者が熱く語ります。
「夢を達成するカギは1にも2にもやり抜く力(グリット、と呼ばれている)であって、天から与えられた才能じゃないです」
そのことを証明するために、著者は色々な人のエピソードを集めて、そこに自分の体験もプラスして「これだけはみんなに共通しているだろう」と言う部分を抜き出して、わかりやすく説明しています。
ゴルフのタイガーウッズ、作曲家のモーツアルト、サッカーのベッカム、そして、日本の卓球女子伊藤美誠など、輝かしい成功を収めた人たちのエピソードでした。
そこには、彼らのとんでもない努力の過程が記されていました。
彼らは皆、本当に幼い頃から1日何時間もの練習を、積み重ねていた。
その結果、若いときから優勝をすることになった。我々は、そこからしか彼らを知らない。
だから、マスコミなどが天才と言ってもてはやすことに、何の疑いもなく、みなそれを信じ込んでしまう。
「彼らは天才だからできたんだ」
という、才能神話が出来上がってしまう。
また、失敗に関するエピソードもたっぷりと入っています。
そこには、
「失敗したからそこ得られた貴重な教訓」
が書かれています。
成功したり自分の夢を叶えたりした人たちは、我々が見えていないところでものすごい努力をしたり、ものすごい失敗をして苦労をしてきているのでした。
別に、スーパースターを目指すとか、
大きな夢を叶えたいとか、
そういう人たちだけに書かれた本ではないです。
ただ、これから、人生を生きていく中で、
様々なことが起こること思います。
その時に、かちこちマインドの頭で考えるか、
しなやかマインドの頭で考えるかで、
人生は大きく分かれることになると思います。
その意味で、この本はとても貴重な役割を果たすように思います。
それから、
もしやりたいことがあって、「自分には無理!」と踏み出すのをためらっている人がいたら、ぜひ読んでみてください。
やりたいことがあっても、まわりの人の目を気にして、何も始めないのはとてももったいないことだと、私は思います。
やってみなければ、できるかできないかは、わからない。
そんなことを、この本を読んで、あらためて感じました。
⭐️12歳ぐらいから読めると思います。
この本もスゴイぜ!
書く習慣。