これはひどい

でも「その通りだ」と思う人が大勢いるのでしょう。

2ヶ月も前から分かりきってたことをやらないで現場が疲弊し始めたら「現場を責めるな」と言いつつ「国民」を責める

何で政府を責めないんだろう?

専門家も評論家も精神分析学者もアーティストも、影響力を持ったエリートたちが揃いも揃ってコロナのダメージを大きくした「国の失敗」は見て見ぬフリして、そのあいだ何もしなかったせいで現場が崩壊し始めると「もう今さら文句言ってもしょうがないだろう」と現場のがんばりを盾にして何としてでも国のことだけは擁護する。一番非難の矛先が向かわなきゃいけない辺りをぼやかす技術に長けた人たちがもっぱら発言権を与えられているからそれだけ聞いていると何だか知らないけどとりあえずこの国は「それなりによくやっている」みたいに思える。

しかし「よくやっている」割りにはずーっと下り坂で格差は開くばかりだから、さらに巧妙な目眩しが必要になって既得権に寄り添う各業界の選ばれし者たちの語りも今まで以上に精緻になって真意を読み取るのが難しくなる。

これも微妙ですね。こんな「先生」からのアドバイスも

問題は子供の心の育ちと体力低下だと思います。親の知恵が試されています。いずれにせよコロナ後はものすごい格差社会が待っていると思います。

一瞬その通りかもって思うけど、すでにある格差社会が「ものすごい格差社会」になるとあっさり言ってしまう。今現在対応しなきゃいけない危機的状況が目の前に山積みなのに10年先20年先とか持ち出して「それを見据えて」とか言われても明日の生活にも困りそうな人間がそんな先のこと考えられるはずもなく、だからここで「試される」と言われてるのはあくまで「裕福な親の知恵」だ。国がサポートしなかったら今すでに始まりつつあるコロナ禍の貧乏人や弱者の切り捨てが今後より深刻になるってことなのに、自分たちが「知恵を発揮する側のエリート」である自覚ならびに揺るぎない支配者マインドをお持ちの「先生たち」がそんな「差別」を国に訴えるはずもなく、自分たちの立場を守るための「現実策」を同じ境遇の仲間たちに向けて語ることに忙しい。国も人も生き残って「この国にふさわしい」優秀な遺伝子を引き継いで行けるといいですね。

いいなと思ったら応援しよう!