プラスチックオーシャン その2
向山かおりです。
プラスチックが海に流れると何が良くないかの2つ目です。
地球上を回る海流は
大きく分けて
太平洋
北太平洋
大西洋
南太平洋
インド洋
と5つあるそうです。
それぞれの海流はおおきく円を描きながらそれぞれの海とつながっています。
そのため、都市部ででたゴミが川下から河口付近へ流れ出て海に放たれると
都市部に溜まるだけでなく、海流に乗って、それこそ世界中の
海にプラスチックゴミが流されてしまうのです。
つまり、このプラスチックゴミの問題は、
一つの都市や国の問題ではなく全世界の問題だというわけです。
また、ゴミは、人間の住まう都市部付近、海岸線付近の陸のあたりのゴミだけではなく海流に乗っておおきく回り、海洋のど真ん中付近、深さ1900メートル付近・人も何もない海のど真ん中でもプラスチックゴミが流れ着き海底に海中にたまり続けるのです。
ちょうどたらいの中に水を貯めてぐるぐる回すと中心部分に集まるようなイメージです。
そのためゴミひとつないと思われた タスマニアの 南大西洋の沖でもゴミが大量に沈殿しているのです。の流れにプラスチックが 滞留する
太平洋のど真ん中にはなんと広さにするとテキサス州の広さの2倍のゴミ溜めができているのだそうです。
想像すると恐ろしいですよね??
テキサス州の広さ695,700 km² 日本の広さ377,900 km²
そして海に流れ着いたプラスチックは紫外線などにより分解されていき
なんと大きさ2-3ミリのチップになってしまいます。
これをマイクロプラスチックと呼んでいるそうです。
この大きさになっても小さくなっただけで分解されたわけではないので、
海中の化学物質が付着し、 それが毒素になります。
それをプランクトンが食べ、稚魚が食べ、 エビが食べます。
そしてそのエビや稚魚を人間が食べるカニやイカ魚が食べるのです。
つまり、人間がたくさんプラスチック食べているということです!
想像すると、本当に恐ろしいなと感じます。
さらに、もっと細かく恐ろしいプラスチックが存在します
歯磨き粉の研磨剤などにも実はプラスチックは含まれていて、プラスチックビーズというのだそうです。
意外ですよね歯磨き粉にプラスチック???
でもこれがとても細かすぎて2-3nmなどになっているため、微生物やプランクトンの大きさなので食べ物だと思って海洋生物が食べてしまいます。
前のブログのプラスチックゴミをたくさん食べていたニタリクジラは他人事ではないということです。
恐ろしいですよね。
次回はプラスチックが体に入るとどうなってしまうのかを
調べつつ、書きたいと思います
https://www.env.go.jp/water/marine_litter/08_HaruyukiKANEHIRO.pdf