0メートルの旅・セノーテカンクン編3 メキシコ・メトロポリタン大聖堂
向山かおりです。
旅の続きを書きたいと思います。
メキシコ観光1日目
さてメキシコの宗教は何教なのでしょうか?
メキシコはカトリック教がメインの宗教です。実はカトリック教徒の数が世界で2番目に多く、メキシコ国家統計地理情報局によると、メキシコ人の83.9%がカトリック教徒なのだそうです。
そのためカトリック教にまつわる建造物がとても多いそうです。
世界遺産メトロポリタン大聖堂もその一つです。
「メトロポリタン大聖堂(Catedral Metropolitana de la Ciudad de México)」。スペインの征服者コルテスが、アステカの神殿跡に1573年に工事を着工させ、新大陸のキリスト教布教の中心となった教会として広く知られています。さまざまな建築様式が採用されている外観は、大広場からだけでなくいろんな角度から眺めてみることで、その美しさを実感できますよ。また、アメリカ大陸で最大級となる奥行き109m・幅59m・高さ65mの大きさも見所!教会内はとにかく広く、16の礼拝堂の他に、高い天井に凝ったバロック式の装飾や宗教画・彫像などを観覧することができます。
https://tripnote.jp/mexico/place-catedral-metropolitana-de-la-ciudad-de-mexico 引用元
海外の教会はわたしは初めて行きました。
とにかく でかい 広い 建物高い そして何より
銅像や絵画がやたら写実的でした。磔にされたキリストがなんか生々しいのです。
肌色全身に銅像が着色されており、体から流れる血は真っ赤でツヤツヤしていました。
確か写真で撮影してはいけない区域だったので(うろ覚え)写真でお見せできなくて申し訳ないのですが。
とにかく気持ち悪い・・・。と感じたのを強く覚えています。
あまりに気になったので引率の方になぜこのように写実的なのかとお聞きしましたら理由があるそうです。
銅像がリアルなのは、メキシコ人は リアルを大事にする文化を持っているからだそうです。血を流して痛々しいキリストの方が刺激的でわかりやすいからという意図があるのだそうです。
日本の宗教の銅像などは鉄の色で着色されていたりしないので本当にカルチャーショックでした。
そしてメキシコで有名なのは「グアダルーペのマリア(聖母)」です。
こちらも宗教に疎いわたしは全く知らなかったのですが、
世界のいろんなところにマリアが出てきて
なんとかのマリア というのが世界にたくさんあるのですが
いったいなんでなのかなー??
だってキリストの母って一人でしょう??
なんでなんとかのマリアってのがたくさん存在するの?と思っていました。
実は
これは世界のカトリックの宗教の教えの中で、聖書の一場面に出てくる「マリア」だったり、その土地に出現して、その時点から宗教が広まったきっかけになった「マリア」がいたり という感じで、いろんな「マリア」がいるようです。(解釈酷すぎるかも、、全然違ったらすみません。)
参考元 マリアって何人いるの? https://keaton511.com/christ-maria/
知らなかったー!そりゃそうですね世界中ですもんね いろんなマリアがいますわね。
そしてメキシコのマリアは「グアダルーペの聖母」が有名です。
「グアダルーペのマリア」はメキシコでは宗教的シンボルとして最も有名です。
それを拝するグアダルーペ教会にも観光に行きました。
こちらは世界で3大教会。
メキシコで最も重要な巡礼地の1つであり、世界で最も訪問者の多い聖母マリア崇拝の地です。毎年12月12日に、メキシコ全土から約500万人の巡礼者がこの教会を訪れます。
中はとても巨大で内装がほとんど金色でとても美しかったです。
そして、少し横にそれますが、グアダルーペのマリアについて、ツアコンの方から学ぶうち、メキシコについてまたしても気づきがありました。
スペインのメキシコ統治の仕方 が 殺戮による武力支配ではなく、 結婚・血縁関係によるものであるのだそうです。
グアダルーペのマリアというのは昔々、メキシコのグアダルーペに住んでいたインディオのもとに現れたマリアのことです。
彼女はたくさんの奇跡を起こし、グアダルーペに大聖堂を立ててくれと頼まれたといいます。
その後グアダルーペのマリアとして信仰されていくのだそうです。
実はこれは元々グアダルーペがアステカの神話に出てくる女神を信仰していて、それが元になったものとも言われています。
しかし、このことはとても珍しいことだそうで、
大航海時代(大虐殺時代)の白人からすると有色人種のインディオが出会った「マリア」なんてとても認めなそうなものです。
しかし、当時スペインでは、統治の仕方を、現地住民を殺戮し、武力でねじ伏せるのではなく、仲良くして結婚し、血縁関係を増やすことで統治していく方針を取っていたので、このような「マリア」が存在したのかもしれないとお話しされました。
この話を聞いて、わたしの中で勝手に思っていた大航海時代(大虐殺時代)の常識がガラッと変わりました。
参考wiki
聖母の出現
1531年12月9日、メキシコ・グアダルーペのインディオ、フアン・ディエゴ(英語版)の前に聖母が現れたとされる。聖母は、司教に聖母の大聖堂を建設する願いを伝えるよう求めた。ディエゴは病気の親類の助けを求めにいこうとしていたため、話しかけてくる聖母をふりきって走り去ろうとした。すると聖母は彼を制止し、親類の回復を告げた。ディエゴが戻った時、病気だった親類は癒されていた。聖母に司教へしるしとして花を持っていくよういわれたディエゴは、花をマントに包み、司教館に運んだ。司教館に花を届けた際、ディエゴのマントには聖母の姿が映し出されていた。 フアン・ディエゴは2002年に列聖された。
歴史
カトリック教会は、グアダルーペの聖母への信仰が、キリスト教が入る以前のアステカの女神、トナンツィン(英語版)と関連したものだと考えた[4]。聖母が出現した丘とは、もともとトナンツィン女神の信仰の中心地であった[5]。しかし教会は、インディオ達がキリスト教を受け入れやすくするために、このように古来の宗教がキリスト教と共存することをある程度許容した[6][7]。16世紀末頃から17世紀の初めには、聖母によって重病人が回復する奇蹟がたびたび起こり、聖母への信仰はどんどん強まっていった[4]。そして17世紀には、この「褐色の肌の聖母」はあらゆる階層の人々の信仰を集めていった[5]。
そしてもう一つメキシコシティでのカルチャーショックがあります。
それはメキシコ人は自由で細かいことを気にしない文化なのかなと思ったことです。
メキシコシティはアステカ時代、そこにあった国を滅ぼしてその湖の水を抜いてそのままその上に作られた都市なのです。そのため毎年毎年地盤沈下を起こしていてずっと沈み続けている都市なのだそうです。
メトロポリタン大聖堂も傾いていますし、都市もそこら中大きな穴を掘って工事しているなと思ったらその地盤沈下の応急処置をしている工事が常に街のどこかであるのだそうです。
そもそも全工事しないのと問いたいのですが、そういう発想はないのだそうです。
ツアコンの方はそれがメキシコの良いところなのだそうです。
参考 https://www.sankei.com/article/20210606-H2HVN4YRZJO23LTEMARQVPCSVQ/
「驚いたのは、すべてがねじれたり傾いたりしているようだったことです」と、ソラノ=ロハスは語る。「ただ当時は理由がわからず、漠然と『故郷の町とは違うんだな』と思っていました」
この「違い」は、のちに大きな問題であることが明らかになる。ソラノ=ロハスは大学で地質学を専攻したのだが、ここで出会った地球物理学者のエンリケ・カブラル=カノが、都市の基盤に起きているこれらの混沌とした状態について研究していたのだ。
その状態とは、都市全体が沈み続けていることだった。しかも、かなりのペースで進行している。
かつて湖上都市だったメキシコシティ
メキシコシティが沈み続けている理由は、地盤沈下によるものだった。一般的には地下水が大量に失われたときに起きる現象で、地層が押し潰されて地面が沈む。
ソラノ=ロハスとカブラル=カノたちが作成した新しいモデルによると、メキシコシティの一部の区域では、最大で年間20インチ(50.8cm)の地盤沈下が起きている。このままいけば地盤は今後150年で65フィート(19.8m)も沈む恐れがあり、郊外には100フィート(30.5m)の沈下が見込まれる場所もあるという。
つまり、ソラノ=ロハスが気づいた建物の傾きは、世界で最も速く地盤沈下が進む人口920万人のメキシコシティにとって、じわじわと進む危機の始まりだったのである。
この問題の原因は、メキシコシティの成り立ちにさかのぼる。かつてアステカ王国の人々は、都であるテノチティトランをメキシコ盆地にあるテスココ湖に浮かぶ島の上に建設した。のちにスペイン人がやってきてテノチティトランを破壊して人々を虐殺したあと、湖の水を抜いて新たな都市をつくったのである。
真っ赤な血を流すキリスト
婚姻による統治
沈む都市・・・驚きの1日目はこれで終わりです。
やはり現地に行き、歴史を学ぶって本当に面白いなと思います。
インターネットでなんでもわかった気になりますが、
リアルに足を伸ばし、耳で聞き肌で感じると
自分の思ってたことと違うことがたくさん気づけますね。
旅行って面白いな!
さて次は 少し間を開けてメキシコ2日目 に続きます。