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観察者としての生き方

これからの日本、いや日本社会はどうなっていくのでしょうか。

私は歴史が好きなので、これまでも大きな社会の変化は何度もあったし、その都度大変なことが起こってきたのは理解しているつもりなのですが、少なくとも私が生まれてから今日までで考えた場合、最大の変化期を迎えている真っ最中だと思います。
最近、ユヴァル・ノア・ハラリ著の「サピエンス全史」を読んだこともあるのか、余計にその気持ちが強くなりました。この場合は人類史全般ですが。

多分、戦後から2000年代くらいまで、おそらく日本歴史上最も豊かな時代だったのだと思います。これが人口ボーナス順に韓国、中国、インド、東南アジアというような順番で波及していき、日本は今後、さして目立つもののない枯れたアジアのいち地域となっていってしまうような雰囲気です。残念なことですが事実は事実とし受け入れねばなりません。

とまあ世界の中での日本の立ち位置的なことは置いておいて、とりあえず日本のことです。
我々ミドルエイジ(中年)はまだこれからも社会の中での役割を果たしていかねばなりませんが、同時に下の世代に主役を譲っていかねばなりません。まだ早いんじゃない?と思われるかもしれませんが早くないと思います。というより、もっと早く立ち位置を譲っていく準備をしないともっとひどいことになるように思うのです。
なぜなら、変化についていけないからなのです。

意識して頑張っても難しい

先ほども書きましたが、現在が歴史上最大の変化期であるという事実です。
これは、結構いろんな人が言ってますよね。
現在の社会を形作る原因ともなったイギリスの産業革命以来の大変革だそうです。インターネットの出現から現在のAIの発展がこれから社会にもたらす変化がどうなっていくのか。私はSFサイバーパンク大好き人間ですから興味をもたずにおれません。

そんなテクノロジー的なこと以外でも、よく言われている人口減少やそれに伴う地方の衰退は既にはっきりと見えてきてますよね。
このまま、多くの地方村落が廃村とかになり荒廃していくのは見ていてツライですが、これもまた事実です。同時にその衰退した村に住み着く都会の若者がいるという話も聞きます。
AIがあちこちに導入されることで、仕事も大きく変わるとも言われてます。なくなる仕事がたくさんあるそうです。

ただ、私自身これらの流れにどれだけ影響をうけるのか分かりませんが、それほど悲観していない自分がいます。直接影響を受ける人たちにとってはたまったものではないかもしれませんが、私はその変化を見るのが少し楽しみでもあるのです。

やはり、今の社会は本来の自然な状態から大きく外れているように思えてならないからだと思います。しかしもはや、今後のテクノロジー変革についていくのは難しく、今後の社会変化をけん引していく主役にはなりえません。
だから、観察したいのです。果たしてどんな風に社会は変化していくのだろう。日本は変化していくのだろう。
興味は尽きません。

少なくとも、現状が経済的やらいろんな意味で厳しい状況になってきているのは私自身、日ごろの仕事から肌感覚で感じてます。
でも、人口減少もテクノロジーの進歩も悪いことばかりではないはずです。若い世代はこれらを創意工夫でうまく乗り切るというか、乗りこなすかもしれません。
むしろついていけないのはミドルエイジ(中年)以降の世代でしょう。我々世代が、もはやついていけてもいないのに若い世代の邪魔をして、事態が取り返しのつかないようにならないことを願うばかりです。

そういう意味で、私は積極的な観察者になりたいと思っているのです。

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