東京で、アメリカ人の友だちと合羽橋や浅草観光しました。
合羽橋、今すごいですね。
外国人観光者と若者でうじゃうじゃ。
平日でこうなので、土日はあの狭い商店街の道を行き交うのは大変だろう。
テレビや雑誌で、合羽橋で食器を買うことや、食品サンプルを買うことがトレンドになっている。
お店の人たちも慣れたもので、別に流暢さや発音の良さがなくても、
プリーズ ゴー セカンドフロア
とか、
ディス ウェイ
とか、
カタカナ英語で、短い単語や文で、コミュニケーションをとっている。
その中で、面白いおばちゃんがいた。
齢60歳台。
2人組の金髪レディから、免税の質問を受けている模様。
彼女たちが持っている免税の手続きに関するパンフレットを使いながら、果敢にも、始終日本語で話すのだ。
ココに行って、
コレを見せて、
コウするの
と。
パンフレットを指差しながら。
ゴー ディス プレイス
とか
ショウ ディス
ではなく、
ココで、コレを、コウするの。
と、すべて日本語で真剣に説明している。
途中で、通訳を申し出ようかと思ったが、面白すぎて、チラ見しながら見守っていた。
旅行者は、日本語の説明ではわからなくて困っているだろうな、と思っている見ていると、意外なことに、最後、
Ok, thank you
と理解したよう。
笑顔でお店をあとにした。
え!!!?
通じてる!!!?????
とびっくり&爆笑。
思わず私はにやにや。
私はこの出来事まで、日本人はもっと英語を話す練習をして、旅行者に英語で対応できるようにならないと、と思っていた。
こんなに英語ができない国民も先進国では珍しく、恥とさえ思っていた。
けれど、常に日本語で挑むというその姿勢は、「日本の文化」として面白いんじゃないか。
とおばちゃんを見て感じた。
「私たちは日本語であなたたちをお迎えします」
という日本人魂も、ひとつの日本らしさ、日本体験としてユニークなんじゃないかと。
英語できないのもいいかもね、日本らしくて。
旅行者も、「ココ行って、アッチ行って、コウするの!」みたいな日本語を解読するのを楽しんでほしい。
そんな、自分の英語に対する価値観や考え方が変わった瞬間だった。
合羽橋のおばちゃん、すてき!
「日本語」という唯一無二の文化だ!