再挑戦 スーパーマリオ64
1.再挑戦にあたって
かつてNitendo64専用ソフトとして発売された『スーパーマリオ64』(以下マリオ64)。私も長時間プレイしたものだが、この作品を楽しめていたかどうかと言われると微妙である。スーパーファミコンではなしえなかったグラフィック・音響の数々にはワクワクさせられたものだが、ゲームクリアするには至らずダラダラとパワースター(以下スター)を集めていた。理由は単純、最終戦クッパが倒せなかったからだ。結局スターは100枚近く集めたが、ゲームクリアした満足感を得ることなくプレイ終了したのだった。
今回記すのはNitendo Switchにて期間限定発売された『スーパーマリオ3Dコレクション』に収録された『マリオ64』の再挑戦レポートである。クッパ最終戦に挑むためのスター70枚を集めるため、重点的にクリアしたコースとクッパ戦の攻略過程を端的にまとめた。
2.完全クリアしたコース(スター7枚取得したコース)
①ボムへいのせんじょう
1番目のコースだけに難易度は低い。ただし、「そらにはばたけはねマリオ」は少し難しかった。というのも私ははねマリオの操作が下手で中々狙った場所に飛ぶことができないからだ。大砲からマリオを打ち出し、コインのゲート中心を通る操作は何回かやり直した。
また100枚コイン集めは数の管理に注意した。100枚目を空中で取得するとその場でスターが出るため、回収するのに苦労するのだ。よってはねマリオで可能な限りコインを集めてから、地上で回収。
②バッタンキングのとりで
ここからフィールド外に落ちると即死するステージが出てくるようになる。落下死は繰り返すとストレスがたまるが、このコースに関しては、周りに柵もついており危険度は低い。各スターは取りやすく、特に100枚コイン集めが楽だった。敵のパックンフラワーは倒すと青コイン(普通の黄コイン5枚分)が出てくるし、バッタンも倒れた上でジャンプすれば追加コインが手に入る。
「とりかごへスト~ン」は一発クリアできたが、これはたまたまタイミングが良かっただけなので幸運だった。「たいほうでぶっこわせ!」はスターの場所思い出すのに時間がかかった。
③かいぞくのいりえ
ここに限らず水中コースのスターは重点的に集めた。即死要素がないというだけで安心感がある。宝箱の空ける順番を覚えていたので効率よくクリアできた(というかよく覚えていたな……)。ウツボへの挑発は大画面でやらない分、怖さが減った。
手こずったのは「いわのはしらへひとっとび」。大砲の的合わせが難しく、最適な位置を見つけるのに少し時間がかかった。
④テレサのホラーハウス
テレサの倒し方さえわかれば楽。自分は背を向けてヒップドロップという方法をとっていたが、他に方法はあるのだろうか?テレサは倒せば青コインを出すので100枚コインも容易。
ただし、「バルコニーのボステレサ」と「かくしべやのおおめだま」は横宙返り+壁キック必須の場所にある。ここは横宙返りを使う方法を見つけるのに少し時間がかかった。
3.スターを5枚以上獲得したコース
①あっちっちさばく
流砂があるものの、ブロックから出るノコノコのこうらに乗れば移動は楽。壁に当たるとこうらが消え、流砂に飲み込まれ即死するので注意した。足で流砂付近を移動する際は走らず歩くことで事故死を抑えられた。本作のマリオは走った後のブレーキが意外とかけづらいので、カメラ視点合わせと歩き操作は重要。
②ウォーターランド
得意の水中コース。クッパ2戦目に向かう際、必ずクリアする必要があるので、ついでにスター集め。メタルマリオで取れるスターが2つあるのもいい(内1つはとうめいマリオとの合わせ必須)。メタルマリオは無敵より水中での移動が目立つ気がする。
③スノーマンズランド
初期コース「さむいさむいマウンテン」は即死の危険性が高いので避けていたが、こちらはその危険性はない。コースも複雑なつくりではないので、スターをサクサク取れた。ただし、「おおユキダルマのおでこ」はペンギンの動きと氷床の滑り具合に慣れず、何回も吹き飛ばされたので断念。
④みずびたシティー
半水中コース。落下死の危険性はないが、狭い足場を飛び移ることが多いので、移動は慎重に。「いそげ!かなあみエレベーター」は事前準備を考えないと足場に乗り損ねるので、ちょっとシビアだった。
4.おしろのかくれスター
キノピオに話しかけてもらえるスター計3枚。そして、みどりスイッチ・あおスイッチ・クッパコース(やみのせかい・ほのおのうみ)の8枚赤コインスターは時間をかけて集めた。「やみのせかいのクッパ」は何回か落下死したが、後のクッパコース攻略の予行演習もかねてリトライした。
5.クッパ最終戦
子供の頃クリアできなかったラスボス。原因として、クッパ戦のみ使用するしっぽづかみ~振り回しぶん投げに慣れなかったことがある。今回は第1~2戦でクッパに爆弾の近くまでおびき出してから、しっぽづかみ~振り回しぶん投げという流れを覚えることで対策した。
しかし問題は最終戦は3回爆弾を当てなければならないところ。特に2回爆弾に当てると、フィールドの形が変わって爆弾との距離が離れてしまう。なのでどの程度振り回してから目標にぶん投げるか、というのが最大の壁だった。幸いにもクッパ最終戦のリスポーン地点の近くには1UPキノコが配置されているので、リトライ自体は容易だった。結果としては掴んだクッパの高さが爆弾と同じぐらいになるまで振り回してぶん投げるというやり方でクリアした。文章で書くと簡単だが、タイミングを合わせるのは難しい。ちゃんと考えて操作のコツを手になじませないとだめだなと思った。
6.終わりに
1日数時間ほどのペースで7日間ほどで『マリオ64』本編クリアができた。子供の頃と比べると今の自分は長時間のゲームプレイはできなくなっているし、操作感覚も鈍っている。しかし、できることを確実にやり、無理そうなことは諦めるという方針でプレイすると割とすんなりクリアできるものだ。これは大人になった今だからこそできるプレイスタイルであり、得られる達成感だ。
今回再挑戦することで、改めて『マリオ64』の作り込みの高さを実感した。プレイヤーごとに得意なシチュエーションを見つけ出し、スターを集められるのはとても良い。過去作のマリオシリーズに比べ、アクションゲームの敷居を下げることに貢献した作品と言えるだろう。
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