戸々咲雫のエターナルウェル

ととさき しずく、と読みます。 日々の素敵体験を綴った日記と短編小説を公開中。宇宙のネタバレ小説もその内アップする予定です。 短編小説はpixivでも公開しています。

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マガジン

  • 素敵体験Diary

    今ここ。地球で生きている私が、嬉しい、幸せと感じた素敵体験を、『ありとあらゆる時空世界で生きている全ての私』に向けてお話ししています。 地球遊園地、鮮やかで超楽しい♫ありがとう。

  • 時空万華鏡〜いつかのどこかの物語〜

    いつかの、どこかの時空で紡がれた物語達です。 連作ですが、それぞれのお話に関連性はありません。 登場人物、場所、時間は重なっていません。 宇宙の物語の万華鏡です。 全てハッピーエンド。 全ての時空に幸せの波動が届きますように。

  • 宇宙のネタバレ小説

    全ての世界の私へ。 ありとあらゆる時間と空間と世界で生きて来た膨大な記憶。 宇宙だったり地球だったり、人だったりそうでなかったり、男だったり女だったり。 まぁよくもこれだけ体験しているものだ。 そして最先端の科学・量子物理学で証明された事実に思いを致す。 私の内側が私の世界を作っている。 私の世界は私そのもの。 時も空間も次元も超えて、ありとあらゆる場所で生きている、生きていた私へ。

最近の記事

猫の神様

 猫は子猫の時、行き倒れた。  いつも温かくて大きな母猫とは、いつの間にかはぐれてしまっていた。  自分で餌を獲る方法などまだ良く知らない猫は、ついにもう一歩も歩けなくなって。  冷たい土の感触を全身で感じながら、寒いなぁ、とぼんやり薄れていく意識で思っていた。  冷たくなって行く自分の体に触れた何かの、久しぶりの温かさと大きさに、なんだか安心したのがその時の最後の記憶だ。  目が覚めたら、暖かい物にくるまれていた。母猫とは違うがなんだか安心する。 「おっ。目が覚めたかい

    • その魂捨てるなら勝手にさせて貰います

       シザールは目の前の石をじっと見つめて居た。どれ程そうしているのか自分でも分からない程、そうしていた。  大人の腰ほどの位置まである、全体的に丸味を帯びた白い石だ。所々に小さなガラス質の黒点が見える、何の変哲もない石だ。路傍にぽんとある、それだけの石。ただ、そこにある、そのままにある、モノ。  通りすがりだった。けれどその姿を見た途端、そこから動けなくなっていた。むしろそれこそが尊いのではないかと。  自分は…自分達人間は、なんと面倒な存在であることか。ただ有る事が能わず、感

      • 王宮庭園ラプソディ

        王宮庭園の影で一人うずくまり、ぼろぼろ涙をこぼしていたエンベレーナの背後から声を掛けた十二・三歳位の少年―このニルギス国の第二王子ソルヴィンセスだと後で知った―が、その時見せた表情は絶対に忘れない。  そりゃあ、我ながら凄い顏をしていたと思う。えぐえぐと、必死で声を殺そうとした喉から漏れる喘鳴は何か小動物を絞殺した様な音だったと思うし、天使の様に愛らしいと評判の顏だって涙と鼻水でぐちゃぐちゃになっていたし、ひどい有様だったのは間違いない。  だってだって仕方がないじゃない。

        • 緑のおとぎ話の星

          アスラン星系は、中央から離れた所にありましたが、緑豊かな星系として知られておりました。  実は宇宙工学や工業技術も優れている国として地味に知られていましたが、農業や酪農の安定したのんびりした風景の方が有名でした。戦争も内乱も長く絶えていて、これからもそれは縁遠いと皆が信じている、そんな星系なのでした。  その中の星の1つ、鉱石採掘星・ルルブからとても珍しい貴重な鉱石、レアメタルが見つかるまでは。  そのレアメタルは、宇宙工学で理論だけが確立していた、高速宇宙艇のエンジン製造

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          巫女姫ノーラの婚姻

          今日も満足の行く神布を納める事が出来た。 マハムートはいつも退出するこの道すがら、ほっとして、じんわりと誇らしさを噛み締める。 最高の神布を捧げている自信はあるし、一度として瑕瑾を指摘された事などないのだけれど、それでも検分担当神官の ああ、素晴らしい出来ですね の賞賛は純粋に嬉しい。 特に今回はひとしおだ。 マハムートは代々続いた神布製作者だ。 丁寧に丁寧に育てた麻を、また心を込めて薄く柔らかな布に仕上げて神殿に納める。 納められた神布は、神殿内で祭礼や神事のための

          おばあちゃんからのメッセージ 自分の心地良いにお金を使え

          今朝ふと、亡くなった祖母の姿が、目の前に鮮やかに浮かんだんですよ。 踊りの先生で真夏以外は毎日着物の人だったんですが、絹じゃなくてウールの着物着てはりました。 子供の頃は素材の違いなんて分からなかったし、大人になってからは 戦争で全部無くなったからかな なんて思ってました。 でも自分がほぼ毎日着物を着る様になって、 ハタと気が付いたのですね。 もしかしてちゃうんちゃう?(・∀・) だってウールって、冬の普段着物としてはほぼ最高✨ なんだもん。 あったかくて頑丈

          おばあちゃんからのメッセージ 自分の心地良いにお金を使え

          美味しい物は世界を救う

          冷蔵庫を開けたら豚肉が鎮座ましましててね。 そう。トンカツにするタイプの分厚い豚肉。 晩御飯はトンカツにするつもりなんかな?と思ったものの、 なんとな〜く、母はトンカツにはしないつもりなんじゃないかなと思って。 これまたなんとな〜くレシピをネット検索したの。 今回ヒットしたのはクックパッド様。 ほんとに凄いよね💖 溢れるあのレシピ数。 簡単な物から手間暇掛ける物。 それぞれ様々に掛けられたレシピ主の思い。 自分では思いも付かない、知らないメニューに、コツ、アレン

          美味しい物は世界を救う

          バビロン

          夏の始めの、僅かに熱を孕んだ風が緩やかに過ぎて行く。  夕暮れの人々のざわめきをはらんで、日干し煉瓦の街路を通り抜けていく。  黄昏時の空は、ゆっくりと薄紫と橙に鮮やかに染まり始めていた。 「マーマ、お空が綺麗。」  指差す小さな手と向けられた屈託のない笑みに、マリは蕩ける様に微笑む。 「本当、とっても綺麗ね。」  湿り気のない、夏が始まる前の、まだそれほど熱を孕んでいない風。  黄昏始めた、色を複雑に染め変えて行く空。  小さな娘の小さな愛おしい手。  娘

          30年前のお礼

          むか〜し。30年位前にヨガ教室に通っていてね。 確か友達に誘われてだったと思う。 何となくヨガって物に興味が有ったし、市のゆるっと講座で気楽だし まぁ行ってみるか、位の気持ちで。 先生はインドでラージャヨガを習得されたらしく、 なんでそんな凄い人が公民館で(失礼!)教えてはるんやろ?(・・?) て聞いた時は思ったなぁ。 今思えばだけれども、それが私にとっての 自分の内側、自分自身を見る。 自分の世界は自分が作ってる。 の初体験だったのよね。 それからまぁ、色々有って