Life is Strangeをやって欲しい話(ネタバレなし)

 定期的に何か書こうと思って、気がつけばあっという間に時間が過ぎてしまっていた。全くどうして自分はブログとか日記を描き溜めるのは苦手なのか。エッセイみたいなものなんて書ける気がしない。

かといってこのまま何も書かないでいるとどこかの誰かへの恨み節だけを炸裂させた悲しいnoteを世に排出しただけとなってしまうし、そんなのもなんだか良くないので、新年になってプレイしたゲームに関して書いてみようと思う。

「Life is Strange」というゲームをご存知だろうか、と言いたいけれど、発売当初から話題になっていたゲームなので名前を聞いたことはあると思う。僕もリリース当時とても惹かれていたが、色々なタイミングの悪さが重なって出来ず、後から押し寄せる新作の波に絡め取られて大海に放り出されていた為に、今に到るまで機会を逃していたゲームだった。ようやくこのオレゴン州の海岸にたどり着くことが叶った。

【あらすじ】カメラマン志望の冴えない少女「マックス」は、とあるきっかけで少女が射殺される現場を目撃してしまう。同時に、彼女自身にも変化が起きる。ふと我に帰ると、自分がさっきまで受けていたはずの授業を「また」受けていることに気がつくのだった。

「時間が戻っている」

 自分の特異な力に気が付いた彼女は、その力を使って死ぬはずだった少女を救うのだが……。

 タイムリープと、田舎町と、スクールカーストと、少女の青春と、ガール・ミーツ・ガールと、サスペンス。学生の頃に憧れたジュブナイルの要素がぎゅっと一つにまとまった作品だ。

 初め、マックスのキャラクターを見た時、内向的でこの子が一体どんな風に物語を動かすのかと正直なところ思っていた。教室を出ればイヤホンを付けてトイレに向かい、孤独に身を潜める少女の姿は、主人公としてはあまりにも情けない。だが、様々な経験と共に成長し、選ぶのすら躊躇う選択肢を経て強くなっていく彼女はどんどん変わっていく。彼女が選ぶ数々の決断に、僕は何度も胸が苦しくなった。時には泣いてしまうこともあった。必死で、優しく、強くあろうとする彼女の姿がとても可憐で、美しかった。プレイした当初は内向的でパッとしないと思った筈なのに、気がつけば、僕は彼女に惹かれていた。

 ちなみに、劇中のストーリーが進むごとに、彼女は少しづつ日記をしたためていくのだが、その日記を読むことで、その時マックスが何を思って、何を感じていたのかを知ることができる。彼女の心情を読み解いているうちに、いつの間にか、誰よりも彼女に幸せになって欲しいと思う自分がいることに気が付いた。最後は、彼女に笑顔であって欲しい、と。

 時間を巻き戻す力を手に入れたマックスが、どのように変わり、そしてどのような結末を迎えるのかは、ぜひプレイして見て欲しい。

 極力ネタバレを避けたつもりだが、避けられているだろうか。とにかく、記憶を消してもう一度やりたいゲームが、また一つできた。

 それと、このゲームは曲も良い。プレイ後に楽曲リストを見てFoalsやmogwaiの名前を見つけた時はとても驚いた。生憎権利の関係か何かでサントラは出せないそうなのだが、公式ページなどで収録曲が公開されているので、合わせてぜひ。

 最後に、プレイして以降頭から離れない楽曲を貼って終わることにする。

 できるだけ次は短いスパンで会えますように。


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