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契約

神様との契約は、私が小学生の時だった。

夜眠る前にいつも、誰に宛てて、でもなくお願いをしていた。

多分、子ども心にそれは神様だったり、仏様だったり、ご先祖様だったり、お日様やお星さま、大宇宙や大自然、でも、相応しい言葉が見つからず、
ただ、ただ祈っていた。

「ずーっとずーっとお父さんとお母さんと一緒に居られますように」
そして無理なお願いだとはわかっていても、親不孝だとわかっていても
「死ぬときはみんなみんな一緒に死ねますように」
これを何年も眠る前に祈り、少し大人になってからは、
「家族がみんないつも元気で健康で幸せでいられますように」
に変わった。

その「家族」には猫がいるときは猫、セキセイインコが居るときはセキセイインコも含まれた。

年月を経て、再び両親と一緒に暮らすようになり、夜空の星を見上げながら
「ずっと一緒に居られますように」の願いが叶っていることに気づいた。
あれは「契約」「約束」そして必ず叶えられる。

どうか少しでも、少しでも長くあなたたちと居られますように。

そして全てに感謝する。
生まれたい両親のもとに生まれ、望んだ子どもたちに恵まれ
きっと誰よりも幸せな私の「いま」に。

ありがとう。

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