2つの頭の使い方
私は、普段、仕事をするときに2つの頭の使い方を意識している。
ひとつは、全体調整モード、もうひとつは目の前集中モード、である。
全体調整モードは、全体を見回して、仕事を調整する「マネージャー」のような使い方である。
今日やるべきことを考える「タスクリスト」の作成や、それらの「優先度」を決める時間である。
目の前集中モードは、上記「全体調整モード」で導き出された「今やるべき仕事」に、わき目もふらず、一心不乱に取り掛かるモードである。このため、私は仕事をするときは、「今やるべき仕事」の資料だけを机の上に置き、それ以外は脇にやって、視界に入らないようにしていた。
言い方を変えれば、目の前集中モードのときは、集中が途切れないような環境づくりを意識していた。
文章を書く時も、この使い分けがいいように思う。まずは、何を書きたいか、全体調整モードで考える。
大体の構成や、トピックを頭の中に描くのである。
そして、それらがある程度まとまってきた段階で、目の前集中モードに切り替え、一心不乱に書くのである。書きながら考え、書く。
ある程度書き終わったら、今度はまた「全体調整モード」で、見直しをして、誤字がないかを見るのである(個人的には、校正は紙に印刷して移動しながら見るのが好きである)。
自分の人生において、何かの意思決定をするときにも応用ができる。
それぞれの「モード」を、人格に置き換えてみたい。
全体調整モードは、「ドS」な意思決定をする。つまり、何か新しい挑戦をしようかな?でも、大変だし、、、などの迷いがあるときは、「ドS」モードで、とにかくそこに飛び込む選択をする。
例えば転職、大学院の申し込み、フルマラソンへの挑戦、などである。
そして、その後は「目の前集中モード」である。これは、「ドM」な人格で、やると決めたことは、ただひたすらやるのである。
「文句を言うなら、やるな。やるなら、文句を言うな」である。
人生において、何をするかの「羅針盤」が大事なのである。
その「羅針盤」に沿って「全体調整」をし、あとは「目の前に集中」しよう。