夢日記
私は怖い夢をよく見る。見るというか観るというか。
今日は一段と美しく、歌付きの夢を観たので勿体無いから記録しておこうかな。
歌はほとんど忘れちゃった。
自分は何棟も並ぶ巨大な廃団地に住んでいる小さな女の子のようだった。その廃団地は後ろ側に小学校もあった。
以前は多くの子供達の声で溢れていたであろうそこは、しんと静まりかえり夜の闇に溶けている。
そこではだった一人で生活をしているようだが、人形や想像上の友達がたくさん居てそれほど寂しくはなかった。
いや、寂しかったのかな。
心の底から震えるくらい寂しくて寂しくて、寒い夜ばかりだった気がする。
今日は新しいお友達が来たという設定で、団地ではどういう毎日を送っているかを説明した。
朝起きたらここに来て外を見て、ご飯は此処で作るの。その後はこの子達と裏にある学校で遊んで、疲れたらお昼寝。日が暮れたらお家へ帰ってみんなで団らんするの。
ずっとずっと夜だから、朝も昼も無いんだけど。
なんだか何年も何年もそうやって暮らしてきたようで、一つ一つの動作が身に染みていた。
場面は変わって自分は病院のベッドに寝ている女性になっていた。沢山の管に繋がれていて、まるで機械に生かされているようだった。もうずっとそこに横たわっていたんだろう。
医者が話しているけれどよく分からない。なんだが移植?の話をしているのかな?誰かが泣いているけど誰だかは分からない。
とってもまぶたが重くなって闇に吸い込まれていったように、暗転。
目が覚めると頭には包帯がぐるぐる巻かれていて、割れるように痛かった。痛みにのたうちまわって、この痛いという感覚は本物なんだなぁってぼんやり思ってた。
また場面は変わって、夕方みたいな真っ赤な海。朝焼けなのかな。どちらだろうか。
そこで団地に一人ぼっちで住んでいた"私"はほっとしたような、でも少し怖いなと思いながら海を見ていた。
真っ赤だけれど少しづつ顔を出していく太陽に手をかざして、指折り何かを数えるような仕草をして歌が流れて終わり。
よく分からない夢だったけれど、最近見た夢の中で一番綺麗だった。
歌は確か、太陽にかざした手のひらの指を一本一本曲げながら、これからはこんな人生が待っているのかなって曲。
学校に行って結婚して子供ができてって歌ってた。
私にとっての救いというか、始まりのイメージは夕焼けみたいに赤い夜明けの海なんだなぁと思った。
夕焼けみたいというのは終わりは始まりということなんだろうな。
海から太陽が顔を出して始まる朝はこれからの希望を示唆している。
だけどそれが、夜を始める夕焼けのようなのは、始まることの苦労や恐怖、そして始まるということは終わりがある。
でも夜の海も好きだよ。
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