![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/42493303/rectangle_large_type_2_2a263399e494d666349a041e13f1b16f.jpg?width=1200)
ユーミンを歌うエストニア人;カーリー・ストリングス
エストニアの現在のフォーク界を代表するバンドのひとつ、Curly Strings / カーリー・ストリングス。どうやら日本へも来日したらしく、おそらくその存在を知っている人は意外といるのかもしれない。。
今回はエストニアの音楽紹介の第一弾ということで、フォーク界にスポットを当ててみた。ただ日本語でフォーク界と言うと、吉田拓郎とか井上陽水(例が古いか・・・)とか竹内ピストルのイメージがあるかもしれないけど、ヨーロッパでフォークミュージックと言うと、「伝統音楽」というニュアンスも入っているので、よくその地域の伝統的な楽器が使われることも多く、エストニアではバイオリン・アコーディオン・カンネル(カンテレ)・バグパイプが使われたりする。
お隣のフィンランドもそうだが、エストニアにはフォーク・メタルというジャンルも存在するくらいだが、それはまたの機会に・・・
エストニアはフォーク色が強くてアーティストの数も多い。カーリー・ストリングスはその中でもポップな方なので人気も高く、ボーカルのエーヴァさんは声も特徴的でラジオ(今どき??)でかかったりするとすぐにわかる。
そんなカーリー・ストリングスがユーミンの「やさしさに包まれたなら」をカバーしている。この歌を聞けばおそらく誰もが魔女の宅急便のエンドロールを思い出すと思うのだが、どういう経緯でこの曲をカバーすることになったかちょっと気になる。。
YouTubeでも8000を切るビュー数であんまり見られてない・知られてない感あるけど、てっきりエストニア語で歌ってると思って見てみたら、日本語で歌ってた! 結構上手に発音もできてるので是非に。
ただ、
やさししゃに つつまれたらな ってなってる。笑
やっぱりサ行って難しいんだね。
ボクたちが住んでいるヴィリャンディはフォークの町としても知られていて、夏にあるフォークフェスティバルではヘッドライナーの常連で、何度かライブも見に行きました。
そんなコンサートでは欠かせない、かれらの代表作がこちら。
Kauges külas : 遠くの村で
バンドのFBページでは国民の大半が歌える。と豪語してますが、あんがい嘘じゃないと思う。知り合いはほぼ全員一緒に歌えてた。笑
聞き始めてすぐ、
「あれ、これカントリーロードじゃない?」
っていうくらい調子が似てる。
まぁ、エストニア版のカントリー・ロードってことにしておけばいいのかな?
ただ歌詞の内容はオリジナルとはちょっと違っている気がする。
Kauges külasの歌詞をすっごく簡単にまとめると、
夏休み、遠く離れた村にあるおばあちゃん家でひと夏お世話になる。
ただビーチにいっても人がいない。若い人がいない。
ATMもなければお店もない、あるのはたくさんの雑草ばかり。
ビーチに行ったら今度は隣村のパーティーがあった。
ようやく若い人に会える。
遠く離れた村では人を見ない。
ビーチに行ってもがらんがらん。
てな感じで、ひと夏を田舎で過ごす羽目になった若い子の退屈さをあわらした感がつよい気がする。ただそんな退屈な思い出をあとになって思い返すとちょっとノスタルジックで懐かしい。みたいな情緒でいいのかな?
多分エストニアでは長い夏休みをおばあちゃんちで過ごす若い人は多いんだと思う。だからその何もない村の感じとか、退屈感とか共感できるから人気なのかも?とか勝手に考えてみた。
最後にもうひとつ。
デビュー曲と言ってもいいこの歌のプロモは、ヴィリャンディがロケ地なので、ボクたちの住んでいる町がちょっと垣間見れます。
Maailm heliseb : 世界は響く
ちょっとアップビートで楽しくなれる歌。バンド名の由来(?)にもなっているクルクル巻き毛を振り回しながらはしゃいでる。
ロケ地が近所ばっかりで、「あーここ、あそこやん!」ってなるとこがほとんどでなんか親近感が湧いてしまうプロモ。
ということでエストニア音楽編第1回はこの辺でー。
いいなと思ったら応援しよう!
![たろう@エストニア暮らし](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/134360854/profile_a5a739976f30eb0eeb92f0bce5e76c68.jpg?width=600&crop=1:1,smart)