見出し画像

#154 -エストニアの高い自殺率。

エストニアでの若者の自殺者が増えていて深刻な問題になっている。

そんなニュースを朝から読んでしまった。

残念ことにエストニアは若者(15歳ー19歳)の自殺率が世界でもトップクラスに高いらしい。

エストニアのことをあまり知らない人はエストニアのいいイメージしか知らない場合が多いけれども、外には出ていかないたくさんの問題がある。

家庭崩壊・育児放棄・ネグレクトペアレント・家庭内暴力・いじめ

あげればキリはないし、自殺という問題は要因をピンポイントするのが難しい。むしろピンポイントすること自体、間違っている可能性だってある。

間違いなくたった1つことが理由で自殺をしてしまうことなんて稀なはず。

少なくとも3つくらいの要因が重なってのことだと思う。

若者の10万人あたりの自殺率を一覧したサイトがあったのだけど、すぐに気づいてしまったのが、バルト三国が全部上位にいること。リトアニアにいたってはトップ2に入ってしまっている。

フィンランドやノルウェーなどの北欧諸国も上位にいるので、やはりこの地域の長く暗い冬は多少なりともここに住む人たちの精神面へ影響を及ぼしているのだと思う。

冬は真っ暗。夏は一日中明るい。

季節が変わる度に体をならすことが大変だし、今度は身体がなれてもあたまがついてこない。という場合だってある。

ロシアや旧ソの国々も上位に入っている。同国は失業率やアルコール依存症問題でも知られている。若い人たちへの直接的な影響がどの程度あるかわからないが、問題が大きければ自分の親がその当事者に当てはまる可能性も高まる。

日本も自殺問題は社会の課題としてもあげられるけども、バルト三国や北欧諸国に比べると率はそこまで高くなかった。

自分が親になってからというもの、「自殺」という言葉の重みが完全に変わった。ニュースの見出しなんかで出てくると目をさけたくなる。

また気になったのが、ジェンダーのバランス。リンク先での一覧を見る限り、明らかに男の子のほうが自殺率が高いということ。

これも要因をしぼるのは難しい。

マスキュリニティの問題かもしれないし、ホルモンの違いが影響しているかもしれない。

ヨーロッパでは国の幸福度が高いのに自殺率が高いという現象も起きている。

一見理解に苦しむような現象だが、掘り下げていくと全くわからないでもない、人間特有の難しさが浮き彫りになる。


国が発展して大きくなっていくのは構わないけど、その引き換えになにか大きなものを失わないよう、大人も子供も心に余裕を持てるような社会がきずけたらいいのにな。。




書くことを仕事にするための励みになります。