見出し画像

2O24.O9.14 わたしと本のあれこれ4 はじめて読んだ外国のマンガ


『スピン』
ティリー・ウォルデン
有澤真庭 訳

4年制の大学を卒業して約2年半が経った。大学ときいて一番に思い浮かぶ場所は図書館だ。4年間通していちばん時間を過ごした、自分にとって大事な居場所。1階は文芸や雑誌、DVD観覧スペースがあって、2階に専門書があった。1、2回生のころは1階で、3、4回生になると2階で過ごすことが増えた。

用があってもなくても図書館にいるのが好きで、ずっと座って凝り固まったからだをほぐしがてら、いろんな書棚を見て歩いた。この『スピン』というマンガも、そんな風にふらっと歩いてたまたま見つけたんだと思う。

外国の人が描いたマンガを読むのは、これが初めて。一目見て、自分好みの絵のタッチに興奮した。風通しのよい軽やかな線。やわらかくも、感情が伝わってくる人の表情。そしていちばん気に入ったのは斬新なコマ割り。こんなマンガ、他に見たことない。色も白黒!ではなく、黒が少し紫がかってる感じなのも、やさしくてよい。自分のなかで、忘れられないマンガの1冊になった。

スケートと言えば、幼い頃に母と妹と友だち家族でよく一緒に行った。今はもうないそのスケートリンクで重たいシューズに足を突っ込み、マフラーと手袋をつけてリンクを何周も何周もした。製氷の時間が終わると、つるつるぴかぴかのリンクにまた出る。十二分に滑りきってシューズを脱ぐと、脚全体が驚くほど軽く感じるのだった。あの感覚、今もまだ少しからだが覚えてる。

去年はスケート、行ったっけ。行かなかったっけ。今年は、行きたいな。スノボーよりスキーより、アイススケートが好きなのだ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?