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【出版のミライ㉑】他業種Airbnbに学ぶ~当たり前という思い込みや自分たちのルールを外すこと

本日のミライ会議は、他業種Airbnbに学ぶ戦略について考えました。

こんにちは!エッセンシャル出版社の小林です。

私が、”本づくり”をしていく上で、日々、どのようなことを考え、どのような目的で本をつくっているか、記事風に残していきたいと思います。

【プロフィール】

大学卒業後、年中~小学校6年生までの子を対象とした塾、花まる学習会に入社。将来メシが食える大人になること、魅力的な人になるということを教育理念の事業で、授業や野外体験の引率などを行う。授業など子どもたちに関わる傍ら、広報部、講演会事業、ブロック責任者などあらゆる業務にも携わる。現在はエッセンシャル出版社で、本づくり、広報など、出版業に関わる全てに携わる。

エッセンシャル出版社: https://www.essential-p.com/

宿泊という世界にイノベーションを生み出したAirbnb.
Airbnbは、当初、なかなか認知度やサービスが広がらない時に、創業メンバーが掲げていた会社のルールを外していくことで、急激にビジネスが伸びていったそうです。

たとえば、
◎朝食を絶対に出さなければいけない
◎特性のマットを使わないといけない
◎一棟貸しはしない
…etc

当初、考えていたいろいろなルールを撤廃することによって、可能性や顧客の幅が格段に広がり、結果、大きく業績を伸ばしていったのです。

「〇〇でなければならない」というルールは、もちろんブランドビジネスを展開したり、ブランドイメージを守るという意味では、重要な面も多々あります。はっきりしたルールを適用することで、ブランドを高め、成功しているビジネスもたくさんあります。

しかし、絶対に必要なイメージ戦略(ロゴの色使いやキャラクターの使用方法など)以外のことを除けば、自分たちが勝手に作ったルールや業界の常識的なものに縛られて、可能性を狭めていることがあるのではないか?という問いと視点が、Airbnbの成功例から学べます。

たとえば、ある会社では、SNSでの情報発信は、Twitterしか使わないというようなことがあるとします。なぜ、Twitterしか使わないのか?
いろいろなSNSを検証したり、様々なSNSを使用した結果、Twitterに絞ったなどの明確な理由があるのならいいのかもしれません。
しかし、もしかしたら、先入観であったり、たまたまTwitterを導入して、そのままになっているなど、自分たちにとっては当たり前になっているだけなのかもしれません。
自分たちにとっては当たり前、基本ルールにしていることであっても、そこにフォーカスを当て、もう一度、見直したり、ルールを外したりすることは、常に大切な心構えなのではないかと思います。

私たちも、例えば、自社イベントの申込方法について、自分たちが勝手なルールを作っていたことに気づき、方法を変えたことがありました。

それまで、イベントページを作り、「お申し込みいただくのはメールで…」という方法に違和感なく、メール申し込みをしていただいていたのですが、
イベントの申し込みがなかなか伸び悩んでいたことがありました。
これは、イベントの内容とは別に、申し込み方法を見直してみたところ、
「申込フォーム」のような簡単な書込み式でもなかったので、「メールをわざわざ送るのは面倒だ…」というお客様の目線で捉え直し、フェイスブックのイベントページでの参加申請やSNSでのDMによる申込方法を増やすことにしました。

勝手に決めていたルールは、顧客目線で考えると、案外、柔軟に変えていくことができます。

また、YouTuberのヒカルさんが、ロコンドさんとReZARDブランドの靴を販売したときの例ですが、女性ファンから、「7cmのヒールは仕事では使えない…」という声があがったそうです。

私も、その情報は知っていましたが、「美しく見えるヒールの高さとして、7cmというのは納得がいくし、ブランドイメージとしても7cmなのかな…」と思い、購入するのは控えていました。
ヒカルさんは、ファンからの意見などを踏まえて、次の日には、ロコンドの社長さんに電話をして、4.5cmのローヒールを作ることになり、私は、「それなら履けるかも…」と思い、嬉しくて買うに至ったことがあります。

ブランドイメージと、そのイメージを生み出していくためのルールというのは、ある意味、とても大切ではありますが、「そのルールは、そもそも、何のためにあるのか?」ということを考え続けていくことで、サービスは変化し、進化していくものなのかもしれません。

また、別の例ですが、2018年に発行された『学校の当たり前をやめた』という本が、ベストセラーとして話題になりました。

・宿題をなくす
・固定担任制の廃止
・中間・期末テストの廃止
etc...

これまでの学校教育では、当たり前と思っていることに対して、疑いを持ち、必要なことのみを残し、より良い教育を提供するということに注力した工藤勇一先生(当時、千代田区立麹町中学校校長)の本です。

公立の学校であれば、私企業よりも、「当たり前を辞める」ということは、相当ハードルの高かったであろうことを想像すると、本当に素晴らしい取組だと思います。

エッセンシャル出版社の最近の取り組みとしては、「本は一冊で販売するもの…」という当たり前の考え・ルールからの脱却として、「本の章ごとのバラ売り販売」を始めました。(※『ステキな大人の秘密』に登場していただいている6人の方々の章を、それぞれ章ごとに、電子書籍で購入することができます)

自分のこと、自分の業界のことになると、ついつい、「当たり前」が染み込んでしまっているものです。この勝手に設定してしまっている「当たり前」や「ルール」を取っ払っていけるようにも、様々な他業種の戦略に学んでいきたいと思います。





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