【出版のミライ④】分断しないで考える~繋がりで広がるミライ
【エッセンシャル出版社の考える「出版のミライ」④】
こんにちは!エッセンシャル出版社の小林です。
私が、”本づくり”をしていく上で、日々、どのようなことを考え、どのような目的で本をつくっているか、記事風に残していきたいと思います。
【プロフィール】
大学卒業後、年中~小学校6年生までの子を対象とした塾、花まる学習会に入社。将来メシが食える大人になること、魅力的な人になるということを教育理念の事業で、授業や野外体験の引率などを行う。授業など子どもたちに関わる傍ら、広報部、講演会事業、ブロック責任者などあらゆる業務にも携わる。現在はエッセンシャル出版社で、本づくり、広報など、出版に関わる全てに携わる。
エッセンシャル出版社: https://www.essential-p.com/
何かに本気で取り組んでいる人、生きるように働いている人は、「いろいろなことを全て”繋げて”考えている」という共通点があるように、私には見えています。
そして、繋げて考えているからこそ、皆さん、自由で柔軟な発想があり、結果、仕事も経営も、順調に伸びていかれているのではないかと思います。
1、身体を分断しないで考え、全ての分野で第一人者になる
未来歯科のかわべけんじ先生は、歯科医でありながら、整体の知識もあり、脳科学・心理学・哲学も学ばれていて、そこから、手相の本を出すほどの理論を確立する力も持っておられます。一見すると、「何をやっているのだろう?」と思われがちなのですが、かわべ先生にとっては、「何事も分断しないで考えている」という、シンプルに、ただそれだけなのです。
■未来歯科
かわべ先生は、歯科医として、ホワイトニングのオリジナルメソッドをつくり、インプラントの先生にもなり、そして、今は「治療をしない治療=教育」に辿り着かれています。
「医療も○○科、○○科と分断して問題を考えるから、わからなくなる。でも、身体は全て繋がっているのだから、分断して考えても問題は解決しない」と、かわべ先生は言います。
身体の歪みから、血流が滞り病気になることは予想がつくと思いますが、そもそも歪むことで一番重大な影響を受けるのは、呼吸と嚥下(飲み込み)です。
生きるに直結する呼吸と嚥下(飲み込み)ができなくなるのです。本来、人間(動物)は鼻呼吸であるにも関わらず、姿勢などからくる歪みのせいで口呼吸になってしまったり、嚥下が正常にできなくなってしまったりします。
鼻で呼吸できなければ、口ですればいい。
飲み込みもある程度の年齢であれば、カバーできてしまうということで、自分は異常がないと思ってしまいがちです。
でも、本来の機能ではないもので代替しているからこそ、免疫力が下がったり、内臓の機能不全で病気になりやすくなってしまうのです。
現代人に病気が多いのは、食べ物や生活習慣の問題もありますが、それよりも大元の”呼吸”に異常があることが原因だと言っています。
身体を分断して考えないというだけでなく、年齢も全世代を見たいと考え、生まれる前のお母さんから指導をしはじめ、6年前からは大人の診療はやめ、歯が生える前の赤ちゃんの抱き方、おっぱいのあげ方、口磨きについての指導してきました。
かわべ先生のこの活動は、”医療行為”ではないので、年間2000万円の赤字を出しながらも、一生懸命、親に知識を伝え、生まれたての赤ちゃんの成長をサポートされてきたそうです。
そこで見えてきた知見を、『かわべ式 子育てスイッチ 生まれた瞬間からグングン発達する88の秘訣』という一冊の本にまとめました。
今、かわべ先生は、歯科医や多くの妊婦さん、お母さんにこの知識を広めるアカデミーの計画を進められています。
かわべ先生は、歯科医業の話をしているときも、「子育てスイッチ」の話をしているときも、経営の話をしているときも、美味しいごはんの話をしているときも、いつも変わらず、同じ笑顔です。
未来歯科を「笑顔創造空間」と銘打っていることを、まさに、体現されているなあと、常々、感じます。
私は、かわべ先生ほど、分断しないで全ての物事を考えていく歯科医、教育者の方にお会いしたことがありません。かわべ先生の頭の中には、膨大な知識が入っているのでしょう。
この「分断しない考え方」を持っているからこそ、様々な興味のある分野をそれぞれ極め、第一人者になってこられたのだと思います。
2、「四方よし」を旨とする
長野県にある、かんてんぱぱで有名な伊那食品工業の塚越寛最高顧問は、経営に関して、「四方よし」の商売を心がけているそうです。
江戸時代に全国で活発な商売を展開した近江商人は「三方よし」→①売り手よし、②買い手よし、③世間よしを心得としていたと伝えられています。
売る人と買う人の双方が満足でき、さらに社会の役に立つというのが、あるべき商売の姿だということです。
塚越さんは、ここに、「将来もよし」を加えて、「四方よし」の商売を心がけていて、経営判断を下すときには、「20年後から見ても、自分の考え方は正しかったと言えるだろうか」ということを確認されているそうです。
「将来」という時間軸を加えることによって、会社の置かれた環境を俯瞰して見つめることができる。そして、この考え方が習慣化すると、先見性も磨かれると、塚越最高顧問は言います。
また、「世の中の組織・団体を掘り下げていくと、一つの共通する目的に到達する」とも仰っています。
その目的とは、「人間社会の営みがスムーズに快適に機能し、みんなが幸せに人生を過ごせるように」というものだと。
塚越さんは、そのための必須条件が、会社の永続だとし、自然界の樹木が、どんな気候変動下でも、毎年成長し年輪を増していくように、景気や世の中の変化に左右されることなく、確実にゆっくりと成長していくという経営のあり方=年輪経営を実践されています。
3、ストイックに仕事を頑張る先に
「そこ、関係ある?」に真剣に取り組むYouTuber
私が注目しているユーチューバーで会社経営もされているヒカルさん(2020年9月現在登録者数415万人)は、夢中でYouTubeの仕事をしている方です。この方の仕事に対する夢中でストイックである姿からは、学ばされることが多くあります。
ヒカルさんは、YouTubeでトップになるという目標を掲げています。そして、そのための戦略も常に考えていて、休みという概念はないそうです。動画を録ることをしていないときも常に、どうしたらもっと伸びるか、どうしたら面白くなるか、どういう企画が面白いかなどを、常に考えていると言います。
そして、最近は、肌をキレイにすることをストイックにやっているというのです。(1年くらい前の動画より)「なぜ、そんなことをするのか?」「YouTubeであればコンテンツと編集と頻度などの勝負ではないのか?」と思ってしまうのですが、ヒカルさんは、自分のチャンネルの登録者数の女性の比率を上げていきたいと考えたときに、「肌をきれいにするのが必要だ」と考えてのことだというのです。
また、Twitterの発信も、「女性ファンを増やす時期」と思ってやっているというのです。
企業のSNSなどでも、「何となくTwitterでも情報を発信した方がよさそうだから…」という理由でやっているものも多くありますし、著名人も「ファンとの交流&自分の情報発信」として使っている方も多い中で、なんて戦略的なのだろうと膝を打ちました。
「肌をキレイにする→女性ファンの獲得」
「一見、そこ、関係ある?」と思うことを繋げて考え、公開する動画では、わからなくとも半年先、1年先を見据えた戦略を実行しているそうです。
(まとめ)
自分の目標に向かって、夢中でやっている人、そして突き抜けていく人に共通することは、「どこまでも繋げて考えている」ということです。言い方を変えると、俯瞰して物事を見ているからこそ「繋がって見えている」ということなのかもしれません。
「分断しないで考える」「全て繋がっている」・・・この考えは、これからますます、時代的に大切な考えだと、改めて思います。これらの考えに基づいた行動が広がることによって、調和の社会が実現するのではないでしょうか。
今、私も、本質的な人たちからの教えや刺激を参考にしながら、「分断しないで考える」ことを、本づくり、情報発信にどう取り入れていけるかを、日々、意識しています。
エッセンシャル出版社としても、
・制作している(出版した)書籍同士の繋がり
・書籍と社会がどう繋がっていくか
・今出版している書籍と未来との繋がり
・著者と編集者の繋がり
・制作チーム(著者含む)と読者との繋がり
・他のメディアと書籍・出版社との繋がり
「全ての繋がり」を考えながら、今後の出版企画や本の制作を進めているところです。